“スマホから悪質サイト”相談 2年で100倍
スマートフォンのコンテンツに関する相談が全国で急増しています。
気付かないうちにアダルトサイトに誘導されて高額の料金を請求される悪質なものなど、今年度は先月末までに、相談件数がすでに一昨年度の100倍以上に上っていることが、国民生活センターのまとめで分かりました。
アプリをインストールする際に個人情報を抜き取られ、直接電話で料金を請求されたケースも多いということで、注意を呼びかけています。
国民生活センターによりますと、去年4月から先月末までに、スマートフォンのコンテンツに関して寄せられた相談は、全国で1万3396件に上りました。
これは、昨年度全体の5718件の2倍以上、さらに一昨年度の98件と比べると約140倍に上り、スマートフォンの普及を背景に相談件数が急増しています。
最も多い相談はアダルトサイトに関するものが約8400件と、全体の約63%を占めています。
次いで、出会い系サイトに関する相談が約1300件(約10%)、ゲームに関する相談が約400件(約3%)となっています。
スマートフォンを含め、全国の消費生活センターへの相談件数で、最も多いのがアダルトサイトに関する相談です。
相談の内容は、▽「スマホでアニメ動画を見ていたら画面のどこかに触れた拍子にアダルトサイトが開き、次々と画面が変わって『登録完了』と表示され、10万円請求された」(30代男性)、
▽「アダルトサイトのサンプル動画を無料で見られると思い、アプリをインストールしたら数分動画を見ただけで9万円を請求され、無視したら業者から電話がかかってきた」(20代男性)といったものが多いということです。
スマートフォンでは、特にアプリの取り扱いに注意が必要です。
インストールする際、電話番号などの個人情報を抜き取られるケースが相次いでいるためです。
また、「利用料は3日以内の支払いなら6万円。それを過ぎると9万円」と表示して利用者を焦らせたり、「退会ボタン」を押したら、料金を払わないと退会できないとしつこく請求するなど、利用者を不安にさせてお金を払わせようとする手口も目立っています。
(以下ソース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130203/t10015266441000.html