大阪府立高の学区撤廃を正式決定 14年度から
大阪府教育委員会は19日、府立高校普通科の学区撤廃を正式に決定した。競争強化を前面に打ち出して4月に施行された「府立学校条例」に基づく変更で、
2014年度から、現在四つある学区がなくなり、今の中学2年生からは、府内どこの学校でも受験できるようになる。
「生徒の選択肢を増やし、学校間の競争を促す」として、松井一郎知事が強く推進してきた。選ぶ幅が広がることを歓迎する声がある一方で、
近くの学校に入りにくくなるケースが出てくることや、学校と地域とのつながりが弱まることなどの懸念もある。
また、同条例には「3年連続定員割れの高校は再編整備の対象とする」という規定がある
。学区撤廃で、一部の学校に希望が集中すれば、不人気高の定員割れに拍車がかかる、との見方もある。
受験生の競争も激しくなることが予想されるが、松井知事はこの日、記者団の質問に答え、
「競争を出来る人には、しっかりと競争をしてもらう。人生は、最後は自己責任。生き抜く力を付けてもらうための教育現場を作りたい」と話した。
(2012年12月20日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121220-OYO1T00597.htm?from=main1 依頼47