「日本の若者よ、体を鍛えて強くなれ。漫画読んでゲームばかりしてちゃダメだ」パウエル元米国務長官

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「日本の若者よ強くなれ」パウエル元米国務長官

【赤田康和】「日本には若者を草食系にさせておく余裕はないはず。若者は強くなり、筋肉を鍛えてもらわないといけない」。
少子化に悩む国ニッポンの若者たちへのメッセージを米国の元国務長官であるコリン・パウエルさんに求めたところ、こんな熱い言葉が返ってきた。
(中略)
私は最後に一つだけ、あえて少し複雑な質問をした。
 「経済成長を続ける強い国をめざすべきか、低成長の弱き国でも幸せな社会を目指すべきなのか、日本人はいま難しい選択を迫られている。
若者の中には、実在の人間との恋愛よりもゲームや漫画などを楽しむ『草食系』といわれる人たちもいる。そういう若者たちにあなたは、どんな言葉をかけますか」

 すでに予定されていた取材の時間は終了しつつあったが、パウエル氏は長い時間をとって答えてくれた。
 パウエル氏はまず、日本が進むべき道について「弱くてもささやかな幸せで満足する、つまり低いレベルの成功で満足することを望んではならない」と指摘。
「若い人たちは、国が抱えている問題がなんであるかということを認識した上で、前進しないといけない。漫画を読んでメールばかりしてコンピューターで
遊ぶ、そんなことだけしていてはならない」と言い切った。
 日本の政治や地方自治体のリーダーたちに対しても「日本の若者にメッセージを発信したほうがいい」と提言。
「『あなたたち若者は日本の将来にとって非常に重要で必要な存在。だらだらしないで、たんぱく質をとり、もっと強くなりなさい』と」

 挑発的とも言えるほど強い言葉を使うパウエル氏には、日本の少子高齢化が危険水域に達しているという思いがあるようだ。

「日本の人口動態は深刻な問題を抱えています。少数の若者たちで多数のお年寄りを支えないといけない」 「米国も高齢化は進んでいるが、移民を多数
受け入れており、(彼らのおかげで)子どもが生まれています。日本はそうではない。日本の高齢化の方が深刻です。将来、そのつけがまわってくるのは、
今の若い人たちなんです」

(つづく)