12月10日に掲載した「だるまの目入れは差別か 選挙事務所からだるま撤去も」という記事が、
スポーツライターの乙武洋匡氏(36)のツイートにより拡散。
その後、乙武氏がツイッターで「障害と差別表現」について連続ツイートをしている。
同記事では、選挙の風物詩として知られる「当選者によるだるまの目入れ」が、
「ダルマに目を入れて選挙の勝利を祝う風習は、両目があって完全、という偏見意識を育てることにつながりかねない」
という要請が民主党に対し、視覚障害者団体から寄せられたことから問題化したと説明。
乙武氏は『五体不満足』の著者として知られるが、その立場からこうツイートする。
“だるまに目を入れるという風習が差別や偏見に当たってしまうというのなら、
世の中の多くのことがグレーゾーンになる。最近では、「ブラインドタッチ」「目が節穴」という言葉さえ使ってはならないのだとか”
そして、こう続ける。
“これを視覚障害ではなく、身体障害にあてはめると、えらいことになる。
「手を焼く」「手に負えない」「足を運ぶ」「足並みをそろえる」――手や足を使った慣用句は、枚挙にいとまがない。
手足のない僕が、これらの言葉を「差別だ」と騒ぎたてたなら、こうした表現も使えないということになる”
乙武氏はこのように、何でもかんでも配慮すれば良い、と考えることに疑問を抱いているものの、
「だるまの目入れ」を差別だと感じる人の気持ちも理解している。それは、幼少期にいじめに遭ったり
親に受け入れられなかった人は乙武氏のように障害のことを笑い飛ばせない、ということである。
今回の件で乙武氏は11のツイートをしているが、最後は「以上、エロだるまがお送りしました」と締めている。
http://yukan-news.ameba.jp/20121211-326/