車重を10kg増やして燃費を悪化させたクルマ  見事「エコカー」に認定され50%減税対象車に

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ホンダは、フリード/フリード スパイクを一部改良し発売を開始した。

ホンダ フリードは、コンパクトなボディに6/7人が乗車できるミニバンタイプ。
フリード スパイクは、フリードをベースとしながら、5人乗りとすることで積載性を向上させたモデルだ。
価格は高価だが、小さなボディを最大限に生かし、色々な顧客のニーズに対応するモデルとして人気を得ている。
さらに、ハイブリッドモデルも用意されており、ライバル不在といえる状態で、国内のホンダを支える基幹モデルとして成長している。

 今回の一部改良で、大きなポイントとなるのは、人気グレードであるG・ジャストセレクションの
FF車がエコカー減税の対象車となったことだ。このクラスでも減税効果は5万円以上にもなり、
エコカー減税対象車であるのかないのかというのは、商談時にとても重要になる。

 このエコカー減税は、車両重量により目標となる燃費基準値があり、そこをクリアするとエコカー減税対象車となる。
ただし、車両重量が重くなると燃費基準値が甘くなる傾向が強い。あと10kg車重を増やせば、
燃費基準が1ランク下がりエコカー減税対象車というクルマも多く存在し、エコカー減税導入初期の販売現場では、
エコカー減税に対応するためサンルーフをオプションで付けてくれ、などという会話が多く聞かれた。

 今回のフリードのエコカー減税対応も、それに近い。一部改良では、G・ジャストセレクションの車重を10kg増やして
1320kgとした。以前の1310kgでの燃費目標値は17.2km/Lで残念ながら、エコカー減税対象外。しかし、
1320kgの燃費基目標値は、15.8km/Lと引き下げられる。

10kg重くしたことで、燃費は16.6km/Lから16.0km/Lに下がったものの、エコカー減税の15.8km/Lはクリアしたので、エコカー減税対象車となったのだ。

 これを改良と呼ぶのかは、かなり微妙で、技術がウリのホンダらしくない部分ではある。しかし、多少燃費が悪化したもののエコカー減税による
顧客へのメリットを提示できているのも事実だ。目先の商売を考えれると、売れ筋のG・ジャストセレクションのエコカー減税対応は、営業的にしかたないといったところなのだろう。

http://kosoku.jp/corism/20121203080800_1946.html
http://www.corism.com/files/node_2012/1354354597-thumbnail-400-196.jpg