WHO=世界保健機関は、ことし9月に確認された新種のコロナウイルスにヨルダン人など3人が新たに感染して、このうち2人が死亡したと発表し、このウイルスによる死者は合わせて5人になりました。
このコロナウイルスは、2003年に流行した新型肺炎「SARS」を引き起こすのと同じ仲間のウイルスの新種で、ことし9月に初めて確認されました。
WHOは先月30日、この新種のコロナウイルスにサウジアラビア人と隣国のヨルダン人の合わせて3人が新たに感染し、このうちヨルダン人2人が死亡したと発表しました。
これで、このウイルスへの感染が確認されたのは合わせて9人、このうち死者は5人になりました。
WHOは、これまで同じ家に住む家族内での感染が確認されていることなどから、ヒトからヒトへの感染の可能性について調べるとともに、新たに感染が確認されたヨルダンに専門家を急きょ派遣し、感染ルートなどを詳しく調べています。
また、WHOは中東を訪れたことがない患者でも原因不明の肺炎の症状を訴えているケースでは、この新種のウイルスへの感染も疑って詳細な検査を行うべきだとして、各国の保健当局に警戒を呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121201/t10013885991000.html