Q: ふとした疑問です。クルマが減速しているときに、エンジンが停止するエコシステム(アイドリングストップ機能)があります。
これって、下り坂でエンジンブレーキを使っている際には、効き目に影響しないのでしょうか? よろしくお願いします。(45歳・栃木県)
A:さまざまな検討を重ねているので心配は要りません
現在、販売されているクルマの中で、比較的高めの速度からアイドリングストップを行うのが、スズキのワゴンRです。
新型ワゴンRは、減速時には時速13キロ以下でアイドリングがストップします。
ただし、機能が働くのはブレーキペダルを踏んでいることが条件で、ドライバーが「止まろうとする意思」を示さないと、アイドリングストップ機能は作動しません。
少し専門的になりますが、アイドリングストップをしているときは、ロックアップクラッチという部分が切り離れて、エンジンとトランスミッションが
つながっていない状態になるので(ただし厳密には、トルクコンバーターで微妙につながっていますが……)、エンジンブレーキは利きません。
しかしながら、例えばマニュアルトランスミッション車でエンジンブレーキとブレーキペダルを併用して減速する場合でも、停止する前には
クラッチペダルを踏みますから、時速13キロ程度の低速時であれば、エンジンブレーキが利いていないことも多いのです。
また、ワゴンRの場合は、エンジンブレーキの機能を有効かつ最大限に活用できるよう、ほぼ平坦な道でなければ、
走行中のアイドリングストップ機能は行われないように設計されています。
ほかの多くのアイドリングストップ機能付きのクルマでも、同じような思想をベースに検討に検討を重ねて開発・設計されていますので、
心配しなくても大丈夫でしょう。
(2012年11月20日 読売新聞)
ttp://www.yomiuri.co.jp/atcars/eco/eqa/mileage/20121120-OYT8T00482.htm?from=yoltop 依頼@198