湖南市柑子袋の物流会社「甲西陸運」は12日、一般社団法人「コナン市民共同発電所プロジェクト」との連携を発表した。
同市小砂町の自社物流センターの倉庫屋上に太陽光発電設備を開設、春から発電する。同プロジェクトへの企業参入は初めて。
プロジェクトは市民出資で太陽光発電設備を整備し、売電利益を地域商品券で配当する取り組み。障害者支援施設「バンバン」に
1号機(年間発電量2万キロワット時)を開設、来月から発電予定。今回は2号機の位置付けで、物流センターの倉庫屋上約1500
平方メートルに太陽光パネル約400枚を設置。年間発電量は25世帯分に相当する10万キロワット時。整備費用は同社が4分の1を
出資し、残りを市民から募集する。
また、同社は1月から独自の大規模太陽光発電(メガソーラー)事業とバイオディーゼル燃料(BDF)精製事業にも乗り出す。
メガソーラー事業は同じ倉庫屋上に太陽光パネル約4200枚を設置。年間総発電量は約300世帯相当の約96万3000キロワット時で、
全量を関西電力に売電する。BDF精製プラントも敷地内に整備し、近くの食品加工場から毎月6000リットルの廃油を購入し、4000リットル
の燃料を精製。自社のトラックとフォークリフトに使用する。
同社の松嶌真行専務は「燃料高騰で運送業界の収益は悪化している。燃料の安定供給、エネルギーの地産地消モデルになれば」と語った。【加藤明子】
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20121117ddlk25020385000c.html 依頼@160