14年W杯ブラジル大会アジア最終予選オマーン戦(14日、マスカット)に向け日本代表の国内組が8日、
成田空港から事前合宿地ドーハへ出発した。日本がオマーン戦とヨルダン戦(来年3月26日、アウェー)に
連勝すればW杯出場が決定し来年6月の予選2試合が消化試合となる。
アルベルト・ザッケローニ監督(59)は同6月のプレW杯のコンフェデレーションズ杯(ブラジル)にベストな布陣で
挑むために、なりふり構わず勝利を奪いにいく。
W杯ブラジル大会の上位進出を目指し、ザッケローニ監督がギアをトップに入れた。関係者によれば遠征出発
前に指揮官は、今回のオマーン戦と来年3月のヨルダン戦で連勝し、来年6月4日・オーストラリア戦(ホーム)と
同11日・イラク戦(アウェー)のW杯アジア最終予選のラスト2試合を消化試合にするプランを明かしたという。
背景にはイラク戦から4日後の15日に開幕するコンフェデ杯がある。「チームが成長するために、とても大切な大会になる。
タイトルが懸かった大会で強豪国と真剣勝負できるまたとないチャンス。なぜならブラジル、アルゼンチンとはまだフレンドリー
マッチでしか対戦できていないからだ」。
同大会にはW杯開催国のブラジルや10年W杯南ア大会と12年欧州選手権優勝のスペインなどが出場。
強豪国との本気の戦いは1年後のW杯本大会へ向け大きな糧となるだけでなく、世界との距離感を正確に
測る上で大事な“試験”の場となる。
ただ、本田や香川ら欧州組はシーズンが終了したばかりで、6月に真剣勝負のW杯予選とコンフェデ杯を戦うのは
疲労の蓄積を考慮すればリスクが大きい。それが、オーストラリアとイラク戦が消化試合となれば、主力を温存させる
ことが可能な上に十分な準備期間を得ることで、心身ともにベストコンディションでコンフェデ杯に挑めるというわけだ。
そのためにも、まずはオマーン戦に勝って5大会連続W杯出場に王手をかける必要がある。左膝痛の香川や内田が
欠場するとはいえ、指揮官の青写真を描き切るためにも、勝ち点3は至上命令だ。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2012/11/09/kiji/K20121109004515090.html 依頼@231