遺伝子組み換えのトマトが心臓疾患を緩和させるかもしれないという、画期的な研究が発表された。
UCLAのホゲルマン博士は、善玉コレステロールに含まれるプロテインに似た働きをするペプチドを増やす作用を持った
遺伝子組み換えトマトを開発。この遺伝子組み換えトマトを、高脂肪の食事で動脈硬化や炎症を引き起こし、血中の
悪玉コレステロールが増えてしまったマウスに与えたところ、同トマトを食べたマウスは血中の炎症作用が劇的に抑えられたという。
さらにマウスには、抗酸化酵素の働きに伴う善玉コレステロールの増加、動脈で血小板の形成を促進させるリゾホスファチジン酸の減少、
動脈硬化の緩和などの、心臓疾患のリスクを緩和させる効果が確認されたそうだ。
博士は、「私たちが知る限り、化学物質の分離や精製を行わず、このような食べものを通して薬の効果が得られたのは初めての例だ」と話している。
遺伝子組み換え食品についてはまだまだ議論されるべきことはたくさんあるが、今回のように病気の緩和に役立つ薬の代替食品となるのであれば、
今後のさらなる研究開発に期待したい。
http://irorio.jp/hinakomoriyama/20121107/35102/