サンディ、フランケンストーム化の理由
ノースカロライナ州からニューイングランドにかけて、最大で6000万人
の住民に影響を与えると予想されるハリケーン「サンディ」は、大規模な
“フランケンストーム”に発達した。この呼び名は、その勢力が怪物のよ
うに巨大であることばかりでなく、それぞれが全く異なる要素の影響を
受け、勢力が拡大したことにも由来している。
不運なことに、この時期はちょうど満月にあたる。これがハロウィーン
の時期を襲った巨大暴風雨の勢力拡大に一役買っており、ただでさえ
良くない状況をさらに悪化させている。この影響は特にニューヨーク市
中心部で顕著で、既に浸水が始まっている。
サンディは米国時間10月29日の夜にニュージャージー州の海岸に上
陸すると予想されている。上陸時もカテゴリー1の勢力を保ち、その風速
は少なくとも秒速33メートルに達しているはずだ。
「正直に言って、かなり壊滅的なものになると予想している」と語るのは、
サウスアラバマ大学沿岸気候調査センターの気象学者キース・ブラック
ウェル氏(Keith Blackwell)だ。「サンディはかなり北上した後、西側に急
に進路を変えて大都市圏に向かっているが、このような進路を取るハリ
ケーンは私もこれまで見たことがない」。
サンディがもたらす被害のうち、最も甚大になるとみられるのは高潮
によるものだ。高潮とは、ハリケーンの強風で海面が上昇し、大量の海
水が前へと押し出されていく現象だ。(ソースに続く)
http://news.infoseek.co.jp/article/nationalgg_20121030003