ロンドン・パラリンピック:「諦めなければ夢かなう」
ゴールボール金メダルの浦田さん講演??柳川市 /福岡
毎日新聞 2012年10月06日 地方版
ロンドンパラリンピックのゴールボールで金メダルを獲得した日本代表メンバーの
浦田理恵さん(35)=福岡市=が4日夜、柳川市の柳川総合保健福祉センター「水
の郷」で講演し、「諦めなければ夢はかなえられることを実証できた」と話した。
ゴールボールは、視覚障害のある3人の選手が鈴の入ったボールを投げ、相手側
の3人は近づいてくる音や振動を頼りに体を張ってゴールを守る。チームは浦田さん
を中心にした鉄壁の守備で頂点をつかんだ。講演は柳川青年会議所主催。
浦田さんは20歳で網膜色素変性症を発症し、左目の視力がなくなり、右目も光を感
じる程度に。一人でトイレにも行けず、人に頼るのが嫌で一時は引きこもった。ゴール
ボールに熱中した理由を「ゴーグルで目隠しするから競技中は何も見えず、見えない
ことが『できない言い訳』にはできないから気に入った」と語った。
初出場したパラリンピック北京大会では、前回アテネ大会の銅メダルから7位に後退
。メダル復活を目指したロンドンでは「皆でフォローし合い、ベンチとコートも一体感があ
ったのが勝因」と話した。また、課題の体幹強化に取り組み「たった3分だったが、4年
間1日も休まなかったことで自信になった」と述べた。【近藤聡司】〔筑後版〕
http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20121006ddlk40050438000c.html