利根川水系の取水制限解除 台風の雨で回復
貯水率が大幅に減少していた利根川水系のダムは、台風17号による雨で大幅に回復し、関東地方整備局などは水不足の心配はなくなったとして、
先月11日から実施していた取水制限を、3日午前10時、全面的に解除しました。
関東地方では7月下旬から雨の少ない状態が続き、首都圏の水がめとなっている利根川水系の8つのダムの貯水率は、一時、37%と平年の半分まで落ち込みました。
このため、神奈川県を除く1都5県は先月11日から、利根川水系では平成13年以来11年ぶりとなる10%の取水制限を行っていました。
国土交通省関東地方整備局によりますと、台風17号による雨でダムの周辺ではまとまった雨を観測し、8つのダムの貯水量は、
台風が接近した先月30日から2日までの3日間だけでおよそ4400万トン増え、貯水率は一気に13%近く上昇しました。
この結果、全体の貯水率は3日午前0時現在で57%と、平年の74%まで回復したということです。
このため、関東地方整備局と1都5県は、「農業用水など水の需要も減ってきており、水不足の心配はなくなった」などとして、
3日午前10時に取水制限を全面的に解除し、渇水対策本部を解散しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121003/t10015479751000.html