インド洋海底のプレートが2つに分裂

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インド洋海底のプレートが2つに分裂?4月スマトラ島沖地震で割れ目 国際ニュース : AFPBB News
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2904202/9591194?ctm_campaign=txt_topics
http://img.afpbb.com/i-img/image_for_msafari.php?article_id=9591194&mode=normal_detail_photo&.jpg

米ユタ大学のキース・コーパー准教授とカリフォルニア大学サンタクルーズ校のソーン・レイ教授は、4月のスマトラ島沖地震の規模や発生地点を詳しく分析。
当初はモーメントマグニチュード(Mw)8.6とされていた地震の規模が、Mw8.7だったとの結論に至った。
解放されたひずみエネルギーの大きさは、当初の推測より40%も大きかったという。

これは横ずれ断層型地震としては観測史上最大で、他の断層型地震を合わせても過去100年間で10番目の規模だという。
これほどの大地震は通常、プレートの沈み込み帯でプレートが縦方向にずれて発生し、津波を引き起こす。
やはりスマトラ島沖で2004年に起きた大地震ではインド洋大津波が生じ、多数の犠牲者を出した。
だが、今年4月の地震では2時間後にもMw8.2の地震が起きたが、いずれもプレートが横方向にずれたため津波は起きず、震源がインド洋海底下だったこともあって死者は10人と少なかった。

今年の地震の発生経緯の詳細分析によれば、積み重なり互い違いに交わった少なくとも4つの断層が、ほぼ同時にずれたと考えられる。
これらの断層では「雁行割れ目」と呼ばれる多数の割れ目が生じ、2分40秒間に次々と裂けたとみられる。

さらに大きな発見は、この割れ目の生じた地点が地球をジグソーパズルのように覆うプレートとプレートの境界ではなく、インド・オーストラリアプレートの真ん中だった点だ。
地震によりできた割れ目は最大で幅40メートルで、研究チームでは、これこそインド・オーストラリアプレート分裂説を裏付ける証拠だとみている。

インド・オーストラリアプレート分裂説は長く唱えられてきた。
同説によれば、プレートは数百万年前から分裂し始め、西側の部分はユーラシアプレートに衝突して止まったが、東側部分はスマトラ島の下に沈み込み続けているとされる。