●桑野協立病院が装置導入
10秒程度で内部被曝(ひばく)検査が出来る装置を
郡山市の桑野協立病院が国内で初めて導入し、24、25の両日、メディア向けに説明会を開いた。
測定時間が短いため検査件数を増やせ、毎月のような継続検査も可能になる。
ホールボディーカウンターでは測定が難しかった幼い子どもも検査できる。
空港の金属探知装置のようなゲート式で、幅91センチ、奥行き62センチ、高さ225センチ。
ゲートに入った人から放出されるガンマ線を検出し、データを表示する。
測定できるのはセシウム134と137に限られるが、放射性物質が蓄積された部位も特定できる。
米ミリオンテクノロジー社製。従来、放射能管理区域境界に設け、体表面の汚染の有無を判別する目的で用いていたが、
ゲート内に人が滞在する時間を10秒まで延ばし、検知感度も向上させ、内部被曝の状況も把握できるようになった。
昨年10月、県の調査団に参加し、チェルノブイリ原発事故後25年がたっても内部被曝検査を続けている
ベラルーシ共和国の実態を目の当たりにした坪井正夫院長は県内でも長期継続検査が必要だと痛感した。
「来月から職員や職員の家族で検査し、内部被曝や装置の使い方を勉強し、
結果を正しく説明できるようにして一般向けに運用を始めたい」と話している。
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001209260004