産経「台湾が領海侵犯したけど、台湾の主張は一理ある、悪いのは中国」などと意味不明な供述を…
中国公船の出現が常態化している沖縄県・尖閣諸島周辺の海域に台湾の漁船群が押し寄せ、約40隻が海上保安庁に相当する海岸巡防署の巡視船12隻とともに一時日本領海に侵入した。
一部漁船や巡視船は尖閣から約5・6キロまで接近した。台湾側の違法かつ無謀な行為であり、許されない。海上保安庁の巡視船が警告し、放水などで進路を変えさせたのは当然だ。
台湾は日本の尖閣国有化を「不法占拠」(楊進添外交部長)と抗議する一方、馬英九総統が尖閣問題では中国側と連携しないとし一線を画す立場を表明している。
だが、中国外務省は「台湾漁船群の行為は正当」とすばやく反応した。台湾公船が率いる漁船群の日本領海侵入は問題を複雑化させ、対日攻勢を強める中国を利することにもなる。
台湾の尖閣領有の主張は中国と同様、国連機関の調査で付近の海底に大量の石油資源埋蔵の可能性が判明した昭和43年以降だ。法的、歴史的な根拠は全くない。
ただ、台湾漁船側の主張には、耳を傾けざるを得ない側面もなくはない。尖閣周辺が台湾の伝統的漁場で、漁民の生活にかかわる問題である点だ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120926/plc12092603080005-n1.htm