警察、白人優越主義者の動きを警戒
ムスリムの警官隊との衝突で刺激
NSW州警察は、先週のムスリムの抗議行動が警官隊との衝突に発展した事態で、
白人優越主義の「白人の誇り」を唱える複数のグループが2005年のクロヌラ暴動を再び引き起こすのではないかと懸念している。
ABCテレビの時事番組「7.30」によると、「白人の誇り」グループはオンラインを通じて同調者を募っており、
オンラインとテキスト・メッセージを通じて先週のムスリム暴動に対する報復措置を計画している様子がうかがえる。
フェースブックのページには挑発的なメッセージが現れ始めており、
「オーストラリア育ちの白人はムスリムの抗議行動に暴力で応えよう」というような煽動が起きている。
9月19日には、「週末のメルボルンで計画されているムスリム抗議行動に対抗し、VIC州で反撃しよう」との言辞や
もっと過激な扇動的言辞がインターネットや買いたい電話を通じて広がっている。
VIC州警察のティム・カートライト副長官は、「テキスト・メッセージは胸が悪くなるような内容で、
このようなメッセージが流れること自体が問題だ。しかし、メルボルンで暴動が起きる様子はない」と語っているが、
中にはクロヌラ人種暴動に言及するメッセージもあり、VIC州警察は監視の目を光らせている。
一方、ムスリムの若者の間には、今週末に平和な行進に参加を呼びかけるメッセージが流れている。
21日午後には、イスラム急進グループ「Ahlu Sunna Waljama」が、メンバーに向けて、
「ムスリム抗議行動」ボイコットを呼びかけ、「日曜日に抗議行動に参加を考えているムスリムに告ぐ。
ムスリム・コミュニティはすでに完全に監視されている」と述べている。
NSW州警察は、反ムスリム報復行動が起きる可能性を懸念している。ニック・カルダス副長官は、
「当局は万全の備えをしているが、現在のところ、特に具体的な計画や脅威は見られない。
ソーシャル・メディアを通じて同じような考えの者が集まる可能性はあるが、
市民には良識を持って行動するよう求めている」と発表した。
以下ソースで
http://nichigopress.jp/ausnews/news/43162/