Android OS のセキュリティ向上には、米国国防総省傘下の情報機関「国家安全保障局(NSA)」が貢献している
米国 Google の Android OS が、セキュリティ上の脆弱性を抱えていることはよく知られている。 だが、Android OS のセキュリティ向上に、米国国防総省傘下の情報機関「国家安全保障局(NSA)」が関わっていることは、あまり知られていない。
先週開催された「LinuxCon North America 2012」で、NSA の開発者 Stephen Smalley 氏は、NSA がどのようにして Android OS のセキュリティ向上に貢献しているのかについて語った。 NSA は、もともと Linux やオープンソースのセキュリティとは無縁の組織ではない。NSA は2004年、「SELinux(Security-Enhanced Linux)」と呼ばれる取り組みを開始した。 SELinux は、Linux に強制アクセス制御機能を付加するモジュール。これは現在では Linux に組み込まれ、拡張セキュリティのキーコンポーネントとなっている。