なんで侍って盾使わないの? 打刀の攻撃なんて盾で逸らした後にドスで一発じゃん
戦国時代以前のことは詳しくないけど戦国時代に持盾の需要が薄い理由はまとめていうと
◯戦国時代の野戦の敗戦国の被害は概ね20%、そのうち80%が弓、鉄砲、礫などの飛び道具による被害。
飛び道具から身を守る場合は持盾より置盾、鉄砲登場以降は竹束などのほうが理想的なため。
◯上の逆算すると刃傷による被害は軍全体の4%。4%の被害を軽減するための投資として持盾を装備させるのはコスパが悪い。
◯当時の足軽の兵装は弓鉄砲以外はだいたい自前。槍買う金が無いやつはHandMade竹槍。
具足もHandMade。(竹の筒を紐で結んだ(すだれのような)ものや和紙を木に巻きつけたような質素なもの。)
刀は高級品であんま強くないから出番がない、相手にも少ない刀に対するために盾を買う余裕があれば他に使う。
◯馬は性質上尖ったものに突っ込めないので、対馬兵器として槍襖が重宝される。
槍襖の集団戦術はさほど訓練の必要もなく、対馬、対歩兵とかなりの効果があるため、ますます歩兵に刀の出番はなく、両手ふさがってry。
◯持盾を用いた戦術はしっかり訓練して組織的な運用をしないと逆に味方の邪魔になることもしばしば。行軍の際特に。
足軽のほとんどは民間徴発の農民のため、西洋の兵士ほど訓練が行き届かず盾の組織的運用が難しい。
行軍の際は足軽は城攻めの道具や野戦陣構築のための資材や道具持たされてることも多いので邪魔。
◯日本の馬は西洋、中国のイメージのそれと違い、小柄で気性が荒い扱いづらい馬のため、馬上で両手放すのはむりげ。
実際ほとんどの騎馬武者は戦闘時は下馬して戦うことになるんだけど、持盾もってると移動する段階ですでに面倒。