国民年金と厚生年金の積立金のことし4月から6月までの市場運用は、ヨーロッパの信用不安を背景にした株式市場の低迷などにより、
四半期としては過去6番目となる2兆1000億円余りの赤字となりました。
国民年金と厚生年金の積立金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人」によりますと、
ことし4月から6月までの積立金の市場運用は、2兆1162億円の赤字となりました。
これは、ヨーロッパの信用不安や、中国やアメリカの景気減速への懸念、それに円高への警戒感から、
株式市場が低迷したことなどによるもので、四半期としては市場での自主運用が始まった平成13年度以降、6番目に多い赤字額となっています。
一方、平成13年度以降の累積の収益額は、財投債も含めた年金積立金全体でおよそ23兆円となっています。
「年金積立金管理運用独立行政法人」は、「積立金は長期的な視点で運用しており、運用状況も長期的に判断することが必要だ」としています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120831/k10014694811000.html