東京電力福島20+件第1原発事故を巡り県は、県所有の下水処理施設の汚泥焼却灰などから放射性物質が検出され、
保管庫の建設費用などの損害が生じたとして、東電に3049万2119円の損害賠償を請求した。
東電側は全額を支払う意向で、支払いは9月中旬ごろの見込み。
県生活排水課によると、賠償対象は千曲川流域下水道上流▽同下流▽諏訪湖流域下水道−−の3処理場で、
昨年11月までに生じた損害。
内訳は、汚泥焼却灰の保管庫2棟の建設費2797万2000円
▽汚泥の放射線測定費用224万6589円▽空間放射線量測定経費27万3530円。
焼却灰は事故前、再利用のため、セメント工場に搬出していたが、
昨年5〜10月に1キロ当たり最大3000ベクレルの放射性物質が検出され、搬出が停止した。
現在も保管庫に計295トンを保管中。
保管費用や人件費は今回の賠償請求に計上せず、県は9月以降、新たに東電に賠償請求する予定。
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20120829ddlk20040048000c.html