「勝負弱い中村GM」に早くもNG
2012年08月29日 18時00分
阪神のゼネラルマネジャー(GM)に元監督の中村勝広氏(63=評論家)が就任することが28日、
確実になった。阪神が就任要請していた中村氏がこの日「受ける方向で考えている」と語った。来週中にも
球団の取締役会が開かれ、正式決定する。だが、その中村氏に対し、球団内では早くも「あの人にこれだけはNG」と“不安”がささやかれている。
阪神は今オフのドラフトで、今夏の甲子園を制した大阪桐蔭のエース・藤浪を指名する方向でまとまりつつある。
超のつく逸材だけに複数球団と競合してのくじ引きは避けられない。リスクを冒しての指名となるが、
阪神はくじ引きにめっぽう弱く、これまで“勝率”31%と12球団中10位だ。
さらに中村氏も阪神監督時代、オリックスのフロント時代と何度もくじ引きに挑戦しながら“敗北”を繰り返
してきた経緯がある。1989年の野茂(新日鉄堺→近鉄)、90年の小池(亜細亜大→ロッテが指名も入団拒否)、
92年の松井(星稜→巨人)、2005年の辻内(大阪桐蔭→巨人)とことごとく大物を逃し、勝負弱さを露呈。その印象が球団内に残り、気の早い心配の声につながっている。
ある球団関係者は「まずいよね。だからもし、中村さんがGMになってもくじ引きはご遠慮願う形になると思う。
今年は何としてもくじは引き当てないといけない」とNGを出している。
本来ならドラフトでのくじ引きは新GMのお披露目の場として絶好の舞台にもなるはずだが、
これだけ失敗データがあると任せられない。10月25日のドラフト当日、誰がくじ引きの箱に手を入れるのか、紛糾することになりそうだ。
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/34718/