AMOLED出荷量、今後4年で10倍に 台湾2012年8月27日
市場調査会社の米ディスプレイサーチは、AMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)パネルの出荷量が
2016年には2,200万平方メートルに達し、今年予想の230万平方メートルからほぼ10倍に拡大する見通しを示した。
液晶パネル大手の友達光電(AUO)は第3四半期中に4.3インチAMOLEDパネルの量産を開始すると表明しており、
台湾企業の商機も広がりそうだ。
現在はスマートフォンでの応用がほとんどのAMOLEDだが、ディスプレイサーチは「今後はテレビ向けが中心になる」と予想。
価格もTFT―LCD(薄膜トランジスタ液晶ディスプレー)と競争可能な水準まで下がるとみている。
IGZO(酸化物半導体)を採用し、白色発光層にカラーフィルターを組み合わせる方式のAMOLEDの場合、
55インチテレビパネルの製造コストは現状ではTFT―LCDの8倍。
ディスプレイサーチは「LCDはこれ以上のコスト削減余地は限られるが、AMOLEDはまだ初期段階」として、
今後の技術改良や材料性能の向上で大幅なコスト低下が見込めると分析した。
http://news.nna.jp/free/news/20120827twd008A.html