ロシア太平洋艦隊の一団は25日、極東ウラジオストクから第五回軍事・歴史航海「パホト・パーミャチ(記憶の航海)」に出発した。
今回の航海はハバロフスク地方のオホーツク市創建365周年を記念しているほか、乗組員たちは第二次世界大戦中に
サハリンとクリル諸島を解放した際に亡くなったソ連海軍の軍人たちの名誉を称え、哀悼の意を捧げる。
オホーツクは、極東の中で最も古い歴史を持つロシアの町の一つだ。1647年にコサックによって創建され、
その数十年後にはオホーツクで初めてとなる艦船が建造され、オホーツク海への航海に出発した。
主な記念式典はオホーツクで開かれるが、「記憶の航海」に参加する大型揚陸艦「ネヴェリスコイ提督」号とタグボート「カラル」は、クリル諸島の3つの島を訪問する。
第二次世界大戦時、日本はナチスドイツと同盟を組んでいた。日本はクリル諸島に8万人以上の兵士と将校を集結させ、
約600機の航空機用に9つの飛行場と着陸場を整備した。1945年8月下旬、ソ連海軍歩兵隊員の上陸作戦の結果、
クリル諸島は解放された。クリル諸島は、連合国の決定によってソ連に編入された。「記憶の航海」の参加者たちは、
国後島、幌筵島、択捉島の3つの島を訪れる予定。クリル諸島解放の際に亡くなった兵士たちの埋葬場所に建立されている記念碑の周辺では、
記念式典が執り行われる。太平洋艦隊・広報部長のマルトフ海軍大佐は、退役軍人や若者との面会も行われると述べ、次のように語っている。
「遠征ではまず初めに艦船の乗組員と退役軍人が、航海から戻らなかったマリュトカ級潜水艦の名誉を称える。
これはピョートル大帝湾で行われる。その後、サハリン島の地域で潜水艦L-19と米国の潜水艦ワフーならびに第二次世界大戦時に亡くなった犠牲者の名誉を称え、哀悼の意を捧げる。」
今から5年前、ウラジオストクで記念施設「太平洋艦隊の武勲の誉れ」の開設記念式典が開かれた時、米海軍の代表団も出席した。
マルトフ海軍大佐は、米国とソ連の海軍の軍人たちは第二次世界大戦中、共にナチスドイツとその同盟国と戦ったと振り返った。
ロシア太平洋艦隊の一団による「記憶の航海」は9月19日まで続く。
http://japanese.ruvr.ru/2012_08_25/roshia-taiheiyou-kantai-kioku-koukai/