輸入小麦3%値上げ=10月実施、国際市況上昇で−農水省
農林水産省は22日、輸入小麦の製粉業者に対する政府売り渡し価格を、10月1日から5銘柄の加重平均で
3%引き上げると発表した。米国の干ばつによる国際穀物相場の上昇が主因。
新たな売り渡し価格は平均で1トン当たり5万130円(現在は4万8780円)。
政府売り渡し価格は毎年4月と10月に見直しており、引き上げ改定は昨年10月以来1年ぶり。
用途別では、うどんや菓子類などに用いられる「ソフト系小麦」の価格をシカゴ穀物相場の上昇を受け、8%引き上げる。
うどんや菓子類の値上げにつながる可能性があるが、農水省は「製品原価に占める小麦の割合は小さい」(生産局)とし、
動向を注視する考えだ。
一方、パンや中華麺に使われる「ハード・セミハード系」は現行水準とほぼ横ばいとする。
ハード・セミハード系は、産地がソフト系と異なり、供給面の不安が小さく、商品市況も安定しているためだという。(2012/08/22-19:52)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2012082200656