世界的バイオリニスト、堀米ゆず子さんが所有する貴重なバイオリンが、
ドイツの空港の税関で押収されたことがわかりました。
1980年に日本人で初めてクイーンエリザベス国際音楽コンクールで優勝し、
現在、世界中で活躍しているバイオリニストです。
そんな彼女が愛用するバイオリン。「ストラディバリウス」と並び三大名器の1つといわれる
「ガルネリ・デル・ジェス」、17世紀につくられたものです。
その名器「ガルネリ」が今月16日、ドイツのフランクフルト国際空港で押収されていたことがわかりました。
堀米さんは、東京から活動拠点であるベルギーに帰国する途中、
乗り継ぎのために到着したフランクフルト空港で手荷物検査を受けました。
その際にバイオリン「ガルネリ」が押収されてしまったのだといいます。
ドイツでは高額物品に対して、国外から持ち込む場合は税関申告することが義務づけられていて、
堀米さんの場合も事前申告することが必要だったといいます。
「フランクフルトの空港を何百回通ったか分からないが、そういうことは今まで全くなかったし、
楽器を押収するということは、体の一部をもぎ取られるようなもの。
音色、音程、技術、魂から全部その楽器に入って一緒に弾くものなので、
それがないということは本当に大変なことなんです」(バイオリニスト 堀米ゆず子さん)
今回押収された堀米さんのガルネリには、骨董品としておよそ1億円の評価額がつけられ、
税関当局は、堀米さんに輸入税として1900万円の支払いを求めています。
やむなく大切なバイオリンをドイツに残し、ベルギーへと帰国した堀米さんは・・・
「自分の愛器をとられる、1900万円を納めるいわれもない。
なんとかしなくちゃいけない、闘うところです」(バイオリニスト 堀米ゆず子さん)
全文はソースで
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5113047.html