出足好調、鳥取県全体で60万人 まんが博 開幕から2週間
鳥取県のことしの目玉イベント「国際まんが博」が4日の開幕から18日で2週間が経過した。
鳥取市で14日まで開かれた「とっとりまんがドリームワールド」だけで県内外から6万4千人が来場。
県全体では同博関連イベントや拠点施設に約60万人が訪れており、県の担当者は「順調な滑り出し」と胸をなで下ろす。
県は11月25日までの期間中に県全体で300万人の集客目標を掲げており、いかにこの勢いを次につなげるかが焦点となる。
県まんが王国官房によると、ドリームワールドの来場者は4日に5500人を記録。7日には3200人に落ち込んだものの、
その後順調に増え、最終日の14日は1万500人と最高の人出を記録した。
開幕前は県議会などで準備の遅れやPR不足が指摘されていただけに、県の担当者らは「上々の出来」と自己評価。
同官房の寺口嘉昭副官房長は「6〜8月にかけて県や観光連盟、議会などで県内外に手厚く宣伝した効果が出た」と、
直前の情報発信が功を奏したと分析する。
ただ、来場者のうち県外客は3割ほどで、中心は県内客。兵庫、広島、岡山、島根など近隣からの来場が目立つ一方、
首都圏からの観光客は少なかった。展示内容は「おおむね好評」(同官房)だが、一部マニア層からは「物足りない」といった声もあったという。
県内3会場を巡回するドリームワールドの次の開催地は倉吉市。期間は9月7〜23日で、夏休み明けのオフシーズンとなるため、
いかに集客を図るかが課題となる。
また、鳥取会場では他のまんが博関連イベントとの連携不足が指摘されており、
倉吉会場では他のイベントや施設を周遊してもらう仕掛け作りも急務となる。
県文化観光局の細羽正局長は「単にドリームワールドが場所を移すだけでは意味がなく、
青山剛昌ふるさと館や他の観光地とタイアップして、観光客の滞在時間を延ばすことが大切。
県内外へのPRや旅行会社へのプロモーションも継続して行っていく」と気を引き締め直している。
http://www.nnn.co.jp/news/120818/20120818009.html