日本ペイントは高値窺う、上方修正業績を見直し売り方の買い戻しもオン
V 【経済ニュース】 2012/08/16(木) 11:36
日本ペイント <4612> は16日、8円高の684円と反発し、8月9日につけた年初来高値702円を視界に捉えている。
今年8月6日の今3月期業績の上方修正、通期純利益が、過去最高にあと5000万円と迫る好業績を見直し割安株買いが再燃しており、信用取組が売り長で逆日歩のつく好需給から売り方の買い戻しも交錯している。
同社の今期業績は、国内外で自動車の増産が続き、自動車用塗料の売り上げが好調に推移したことから上方修正、通期純利益は、140億円から143億円(前期比16%増)へアップされて増益転換率を拡大、2011年3月期の過去最高(143億5000万円)に肉薄する。
ただこの上方修正は、第2四半期累計業績が上ぶれた分だけ通期業績に上積みし、下半期は、自動車各社の生産動向や原材料価格変動が不透明として期初予想の据え置きとしたものであり、今後の不透明材料の動向次第では業績再上ぶれの可能性も示唆している。
株価は、前期期末配当の増配で年初来安値水準の500円台央から600円台央までリバウンド、今期業績の増益転換・連続増配も織り込み済みとして再調整、この往来相場のなか売り残・買い残とも縮小したが依然として売り長で逆日歩のつく好需給となっている。
高値肉薄局面では売り方のピンチも予想され、PER12倍台の割安修正をフォローしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media−IR)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0816&f=business_0816_075.shtml