★☆★ スレ立て依頼所[120810] ★☆★

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ファミコンやってない奴って優秀だよな ゲーム規制を真面目に考えるべきなのかもしれない


 湯元進一(27)を銅メダルに向かわせたのは、北京五輪で同じメダルを取った双子の兄・健一への強烈な対抗心だった。

 「四年前の悔しさがバネになって取れたメダル」。狙った金色ではなかったが、兄に追いついた表彰台でほっとした顔を見せた。

 北京五輪の表彰台で、銅メダルを首からさげた兄は「二人で取ったメダル」と誇らしげだった。進一は練習パートナーとして中国へ。
三位決定戦の直前、兄弟で組み合って気合を入れた。兄が世界のマットで輝く姿は誇り。だが、胸の内でむなしさがむくむくともたげた。「違う。取ったのは健一だ」

 実家の和歌山に帰ると声をかけられた。「よお、メダリストの弟」。たまった鬱憤(うっぷん)は練習にぶつけるしかなかった。「湯元は健一だけじゃない。進一もおるんやで」。
二〇〇九年アジア選手権で、前年の世界王者を破って初優勝した。

 双子がレスリングを始めたのは小学三年の時。元選手の父・鉄矢さん(47)がコーチで、自宅二階にある八畳の子ども部屋が道場。
父の書いたスローガンが張られた。「ファミコンよりビデオ研究」。家族のだんらんは五輪や全日本選手権のビデオを見ることだった。

 競い合うように力を伸ばし、和歌山工高では二年の時に弟の進一、三年では兄の健一が高校総体を制した。
しかし互いをライバルとして意識したのは、東京の違う大学へ進んでから。「離れて初めて健一に負けたくないと思った」。相変わらず仲は良く、週末には居酒屋で落ち合ってレスリング談議。絆が深まった分、相手を超えたい思いが募った。

 ロンドンでは、健一に先駆けて念願の表彰台に立った。兄は十一日に試合を迎える。「健一を超えられなかったが、メダルはプレッシャーになる。これでハッパを掛けるのが湯元流。次は健一の番だ」  (松山義明)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/sports/news/CK2012081102000249.html