OS X 10.8 Mountain Lion の発売に続いて、アップルが新機能 Power Nap を有効にするSMCアップデートの提供を開始しました。 Power Nap はフラッシュメモリを搭載したMac で、スリープ中にも定期的に起きて新着メールや予定、ソフトウェアアップデートやフォトストリームなどを更新する機能。 またMacを紛失した際にリモートから場所を探したりロック等ができる Find My Mac に応えたり、Time Machine バックアップを作成することもできます。
Power Nap はスリープ中の挙動を変更するため、フラッシュメモリを載せた対応 Mac でSMC (システムマネジメントコントローラ) のファームウェアアップデートが必要です。 対応する製品は MacBook Air (mid 2011以降、11インチ / 13インチ) と MacBook Pro Retina ディスプレイモデル。 SMCアップデートは現在 MacBook Air 用が用意されており、Retina MBP用は「Coming soon」になっています。
メールやMacを探すなど、多くのアプリは一時間に一度チェックされます。
電源接続時とバッテリー駆動時で動作に差があり、バッテリー駆動時のPower Napはデフォルトでオフになっています。 有効にするには省エネルギー設定からPower Nap をチェック。有効にしても、Power Nap が動作するのはバッテリー残量が30%以上あるときのみ。
電源接続時にはソフトウェアアップデートをダウンロードする、Time Machineバックアップを作成する、Spotlight のインデックスを作成するなど、 バッテリー駆動時よりも多くのタスクに対応します。またバッテリー駆動時には、データ通信をするのは1回の Power Nap サイクルにつき数分まで。電源接続時には連続。 Power Nap 動作時にはファンが動作せず静かなかわりに、一定の温度以上になると動作を中断します。