米国で買い物すると、買い物客はその地域の消費税を支払わなければならない。
そこでAmazonは本社のあるシアトル以外は消費税の低い地域に拠点を置き、
消費税の高い大都市の買い物客が消費税を支払わないで済むようにしていた。
しかし近年、地元のビジネスを守るためにオンラインストアでの買い物に税金をかける州が増えている。
するとAmazonは一転、これまでとは違って大都市郊外に物流センターを展開し始めた。
すぐに品物が届くなら、たとえ消費税が加算されても、豊富な商品が揃っていて、いくつかの価格を比較でき、
そして簡単に購入できるAmazonは、消費者に対して魅力的な存在であり続けられる。
Jopson氏は「同日配達」がローカル書店や小売店の脅威になるとしているが、消費税と配達の問題で
Amazonに差をつけられる他のオンラインストアにとっても脅威になるだろう。それぐらいインパクトのある転換である。
創業当時に比べてAmazonはすさまじいペースで変化し続けているが、根っこにある企業文化は昔も今も変わらない。
だからこそ「消費税不要」から「同日配達」への大胆な軌道修正を躊躇せずに実行し、
われわれ利用者を変わらずわくわくさせ続けてくれるのだ。
http://news.mynavi.jp/column/svalley/474/