「ビョルプンソン(星風船)をくれたら、その分だけ露出してあげる」。ある女性配信者は、過激な露出で視聴者から人気を集めていた。女性が言うビョルプンソンとは「アフリカTV」の中で使われるキャッシュのこと。
ビョルプンソンは1個あたり110ウォン(約7円)で、視聴者が購入し、面白いと思った配信者にプレゼントすることができる。取り分は、110ウォンのうち配信者が70ウォン、残りが運営会社。
ビョルプンソンは現金化することができるため、配信者は多くの視聴者から多くのビョルプンソンをもらおうと放送内容をエスカレートさせる。
最近も、人気配信者にある視聴者がビョルプンソンを16万個プレゼントし、インターネット上で大きな話題となった。16万個は購入すると1700万ウォン(約110万円)相当。
2010年のナンバーワン配信者は、ビョルプンソンで月平均900万ウォン(約60万円)の収入があったことを明かしている。人気配信者になると大金が稼げるのだ。
ヨーグルトを吐きだした男性は、視聴者から「もっと早く食べろ」などと急かされていたという。コメント欄には悪口などが入り乱れていたが、男性は注目を集めればビョルプンソンも増えることを知った上で、過激な行動を繰り返していたとみられる。
対策は今のところ何もなし
過激化する韓国のユーザー生放送だが、今のところ放送を規制するような特別な措置はないという。韓国青少年政策研究員のジャン・ウンヨン研究員は、
「ユーザー放送をひとつひとつ管理し、違反社を処罰するのは不可能に近い」とし、「もしそれが可能だとしても、法的な介入は副作用を招く恐れがある」と指摘した。
「ヘラルド経済」は、規制が難しいのであれば、教育を通じたマナーの向上が必要ではないかと論じる。金儲けの手段と化したユーザー放送は、韓国で大きな問題となりつつあるようだ。
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