埼玉県川口市のごみ処理場で、不燃ごみとして持ち込まれたごみの中から、
旧日本軍の迫撃砲の砲弾が見つかる騒ぎがあったことが22日、同市などへの取材で分かった。
処理場は、危険物として埼玉県警へ届け出たが、砲弾の信管は抜かれた状態で、爆発の危険などはなかった。
旧日本軍の軍人らが退役時などに持ち帰った武器類が自宅で保管されたまま、
最近になって発見されるケースは全国でも相次いでおり、警察は届け出を呼びかけている。
市や県警によると、砲弾が持ち込まれたのは今月10日。
川口市藤兵衛新田のごみ焼却施設「戸塚環境センター」に、
同市に住む70代の男性が不燃ごみとして鍋などとともに持参した。
その後、同センターの職員が処理開始前にごみの中身を確認したところ、砲弾が混入しているのを発見。
県警に連絡して危険物として回収を求めた。
持ち込まれた砲弾は長さ約24センチで、信管が抜かれている以外、ほぼ原形をとどめていた。
男性の親族が、旧日本軍から退く際に自宅に持ち帰り保管していた。
親族が亡くなった後、男性が遺品整理に困り、不燃ごみとして出したという。
危険物としての認識が薄いことなどから、県警は男性を処罰しないという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120723-00000501-san-soci