ご当地発泡酒「こまえ〜る」 狛江特産の枝豆を副原料に開発
狛江市特産の枝豆をアピールしようと、市内の若手栽培農家と酒販店が、枝豆を副原料とした
発泡酒「こまえ〜る」を開発した。九日から市内の酒販店などで限定販売する。
農家らは「狛江の野菜のおいしさに目を向けてもらうきっかけになれば」と期待している。
二〇〇九年度の都の統計によると、狛江市内の野菜作付面積延べ三十三ヘクタールのうち、
枝豆は四ヘクタールを占め、品種別でトップ。年間出荷量は三十八トン。
発泡酒造りは、酒販店「籠屋」秋元商店の秋元慈一さん(32)が発案した。消防団の活動を通じて
知り合った二十代の枝豆栽培農家三人と話し合ううちに、「特産の野菜を使い、野菜の価値を高める
商品を作りたい」と考えた。同様の発想でJAが枝豆アイスを作っているが、夏限定の発売。
通年発売できるものを考え、発泡酒にたどり着いたという。
新潟県の酒造会社に委託し、枝豆五十キロを副原料に、三百十ミリリットル入り瓶で五千本を製造した。
濃厚な枝豆の香りがする一方、口当たりは軽く、のどごしもさっぱりした発泡酒に仕上がった。
ラベルには狛江発祥の絵手紙をデザインし、秋元さんが枝豆を描いた。
農家の松坂諭さん(29)は「狛江で枝豆を作っていることを知らない人も多い。狛江といえば枝豆と
言われるほど認知度が上がれば」。秋元さんも「狛江の野菜のブランド力が高まればうれしい」と力を込めた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120707/CK2012070702000090.html 依頼120705-182