イラン、攻撃受けたら直ちに中東の米軍基地を破壊
イランは攻撃を受けた場合、直ちに中東にある米軍基地、およびイスラエルに対する攻撃を行うと警告した。
イランのファルス通信が4日、報じた。
革命防衛隊の空軍司令官、アミール・アリ・ハジ・ザデ氏は同通信に対し
「これらの基地はわれわれのミサイルの射程圏内にある。
(イスラエルに)占領されている地域もわれわれの標的になる」と述べた。
そのうえで「われわれは基地を設置し、攻撃を受けたら数分後にはこれらの米軍基地に対して
ミサイル攻撃を行う措置を検討した」ことを明らかにした。
イランの弾道ミサイルの射程距離は最大2000キロ(1300マイル)あるとされ
ハジ・ザデ氏によると35の米軍基地が射程圏内にある。
中東地域で米軍基地があるのは、バーレーン、アラブ首長国連邦、クウェート、トルコ。
このほか、アフガニスタンやキルギスタンにも約10カ所に米軍基地がある。
欧州連合(EU)が今月1日にイラン産原油の禁輸措置を完全な形で実施したことを受け
イランは欧米諸国に対する反発をあらわにしている。
革命防衛隊はこうした制裁措置の発動を受け、海上原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖も警告している。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE86300920120704