ウルグアイが大麻合法化へ
Uruguay government aims to legalise marijuana - 南米ウルグアイの政府がマリファナの合法化法案を議会に提出しました。
Marijuana by Marcelo Acosta麻薬取引がらみの殺人事件などが頻発して「麻薬との戦い」が全く不毛な状態となり、
「薬物そのものの害よりも、薬物を禁止していることの害のほうが大きくなってしまった」と Eleuterio Fernandez Huidobro
防衛大臣が述べています。害のないマリファナを合法化することによって、ハードドラッグの需要を減らし、
クラックコカイン取引で利益を上げている犯罪組織に打撃を与えようというものです。
ウルグアイ政府案の特徴は、大麻を政府の専売とすることです。転売などを防ぐためでしょうか、
あらかじめ政府に登録した購買者のみが買うことができるようになります。
ラテンアメリカでは、グアテマラやコスタリカでも大麻の合法化が検討されているそうで、ウルグアイの法案は、
「画期的」と評されているそうです。
私たちの国の薬物問題は、主に麻薬ではなく覚醒剤だと思いますが、この覚醒剤も犯罪組織の資金源となっています。
向精神性の種類が異なるので事情に違いはあるでしょうが、暴力団などに近い人たちが大麻合法化に強く反対するだろうことは
想像に難くありません。
写真は Marcelo Acosta さんが CC-by-nc で公開しているもの。ウルグアイの首都モンテビデオの風景。
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-2843.html