奈良産大の“男前”竹下が逆転打!次は早大倒す…全日本大学選手権
◆報知新聞社後援 全日本大学野球選手権第3日 ▽2回戦 大体大2―3奈良産大(14日・神宮)龍谷大(関西六大学)は
今秋ドラフト候補の古本武尊(たける=4年)の2安打などで序盤に4得点して立命大(関西学生)を破り、奈良産大(近畿学生)は大体大(阪神大学)に逆転勝ちして、ともに8強入りした。
男前な働きだった。9番・竹下正悟が甘いスライダーを振り抜くと、打球は右中間を切り裂いた。1点を追う9回1死二、三塁で逆転三塁打。
「1回戦から頑張っているので、何とかしてやりたかった」。最上級生の意地で2試合連続完投の1年生左腕・庄司力也の奮闘を勝利に結びつけた。
打席に入るたびに、観客席の4年生から「ブサイク!」の声援を浴びていた。「いじられてますけどいい感じに力が抜けます」と
土壇場で、ベンチに入れない仲間の思いに応えた。「スクイズも考えたけど竹下はリーグ戦で決まらなかったので、持ってるものに
かけてみようと思った」と三木孝広監督(47)も165センチの“小兵”の大仕事をたたえた。
99年以来、13年ぶりに進んだ準々決勝は東京六大学の覇者、早大が相手。
竹下は「早大とやるのが目標だった。挑戦するつもりで向かっていきたい」。引き締まった表情はヒーローらしかった。
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/baseball/ama/news/20120615-OHO1T00078.htm