原発事故を予見していた技術者　無視され、死蔵された知見

福島第一原発事故を予見していた電力会社技術者無視され、死蔵された「原子力防災」の知見

フクシマの原発災害を取材するため、私が次に訪れたのは四国だ。愛媛県松山市である。

　それは私が『原子力防災─原子力リスクすべてと正しく向き合うために』という本に出合ったからだ。
3.11後、原子力発電所事故に関する文献をあさっていて、この本を見つけて読んだとき、椅子から転げ落ちそうになるほど驚いた。

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『原子力防災─原子力リスクすべてと正しく向き合うために』（松野元著、創英社／三省堂）

　福島第一原発事故、そのあとの住民の大量被曝など、原発災害すべてについて「そうならないためにはどうすればよいのか」という方法が細部に至るまで具体的に書かれていたからだ。
逆に言えば「これだけの災害が予想できていたなら、なぜ住民を被曝から救えなかったのか」という疑問が心に焼き付いた。

　私がずっとフクシマ取材で「答えが見つからない」「答えを見つけたい」と思っている疑問は「なぜ、何万人もの住民が被曝するような深刻な事態になってしまったのか」
「どうして彼らを避難させることができなかったのか」だ。だから「どんな避難計画があったのか」
「どんな訓練をしてきたのか」を福島県や現地の市町村に聞いてまわってきた。その「調べるたびに分かった部分」を本欄を借りて報告している。

　ところが、その大きな疑問の大半に、この本は明快に答えていた。だから、現実に政府が取った対策が、いかに「とっくに予測されていたことすら回避できなかった幼稚極まるもの」だったかが分かった。

「ムラ」内部から指摘していた「防災」体制の欠陥

　てっきり3.11後に書かれた本なのだと思って「奥付」を見直してまたびっくりした。2007年1月とある。
つまり、この本の著者は、事故の5年前に「フクシマ」を的確に予言していたことになる。

　一体著者は誰だと思った。小出裕章氏のような在野の研究者なのだろうか。それも違った。
四国電力の元技術者であり、伊方原発にも勤務していたばかりでなく、原子力安全基盤機構にも在籍していた、と著者略歴にある。


http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35339

つまり「電力業界」「原子力ムラ」の人でないか。「ムラ」の内部にも、住民を原発災害から守るはずの「防災」態勢の欠陥を指摘していた人がいたのだ。

　そして、その知見は事故の5年も前に刊行され、共有されていた。しかも、特殊な専門書ではない。170ページ、1冊2100円。私はアマゾンで買った。

　ここまで分かっていたなら、電力業界・原子力ムラは一体何をしていたのだろう。政府はなぜこれだけの知見を踏まえた事故対策が取れなかったのだろう。

　どうしても、著者に会って話が聞きたいと思った。電力業界内部の人だから、断られるかもしれない。恐る恐る連絡を取った。
ところが、携帯電話に出た男性は、その場で取材を快諾してくれた。私は東京から松山に向かう飛行機に飛び乗った。

全国の原発事故の対策システムを設計運用

　その著者は、松野元さんという。

　路面電車が走る道後温泉の街・松山の駅前で、松野さんと会った。松山市の出身。1967年、東大工学部電気工学科を卒業し、四国電力に入った。2004年に四国電力を定年退職したそうだ。

　柔和な紳士だった。駅前の喫茶店で向かい合った。仕事の内容を聞いてますますびっくりした。松野さんは、全国の原発事故の対策システムを設計運用する責任者だったのだ。

　原子力安全基盤機構（当時は原子力発電技術機構）の緊急時対策技術開発室長だった当時、「ERSS」（緊急時対策支援システム）の改良と実用化を担当したという。
ERSSは、原発事故が起きたときに、原子炉の圧力や温度、放射性物質放出量の予測といったデータをオフサイトセンターや東京の関係部署に送る重要なシステムだ。

　話題になった「SPEEDI」が放射性雲の流れを警告する「口」なら、ERSSはそれと対になる原子炉の情報収集をする「目と耳」である。
自然な流れとして、松野さんはERSSとSPEEDIの両方に精通している。

　また「原子力防災研修」の講師もしていたという。この研修には、原子力発電所の防災対策を「監督」する経産省の原子力防災専門官も参加する。
つまり松野さんが書いた本は「教科書」であり、3.11で国は「教科書レベル」のテストにすら落第したということなのだ。

　ということは、松野さんが書き残した知見は、今も経産省や、その下にある原子力安全・保安院に受け継がれていなくてはならないはずなのだ。

　「なぜ住民を避難させることができなかったのか」という疑問の手前には「なぜSPEEDIのデータが住民の避難に使われなかったのか」という疑問がある。
これまで本欄で見てきたように、SPEEDIが本来の機能を果たしていれば、3月15日に放射性雲が北西（南相馬市〜飯舘村）に流れることは予測できたはずであり、
その住民に警告を出して避難させることができたはずだからだ。

　私はそうした疑問を松野さんに1つずつぶつけていった。松野さんの答えはいずれも明快であり、原子力災害を知り尽くした人にしかない説得力があった。

「15条通報」で住民避難が始まるはずだった

──当初、国は「原子炉が高温高圧になって温度計や圧力計が壊れたため、SPEEDIのデータは不正確だから公表しなかった」と説明していました。
しかし「事故に備えたシステムが事故で壊れた」など矛盾した説明で、とうてい信用できませんでした。

　「率直に言って、たとえSPEEDIが作動していなくても、私なら事故の規模を5秒で予測して、避難の警告を出せると思います。
『過酷事故』の定義には『全電源喪失事故』が含まれているのですから、プラントが停電になって情報が途絶する事態は当然想定されています」

　ここでもう、私は一発食らった気持ちだった。3.11の発生直後の印象から、原発事故は展開を予測することなど不可能だと思っていたからだ。

──どういうことでしょうか。

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松野さんは全国の原発事故の対策システムを設計する責任者だった（筆者撮影）

　「台風や雪崩と違って、原子力災害は100倍くらい正確に予測通りに動くんです」

──当初は福島第一原発から放出された放射性物質の量がよく分からなかったのではないのですか。それではどれくらい遠くまで逃げてよいのか分からないのではないのでしょうか。

　「そんなことはありません。総量など、正確に分からなくても、大体でいいんです」

　そう言って、松野さんは自著のページを繰った。そして「スリーマイル島事故」と「チェルノブイリ事故」で放出された希ガスの総量についての記述を探し出した。

　「スリーマイル島事故では、5かける10の16乗ベクレルのオーダーでした。チェルノブイリ事故では5かける10の18乗のオーダーです。
ということは、福島第一原発事故ではとりあえず10の1７乗ベクレルの規模を想定すればいい」

　「スリーマイル島事故では避難は10キロの範囲内でした。チェルノブイリでは30キロだった。ということは、福島第一原発事故ではその中間、22キロとか25キロ程度でしょう。
とにかく逃がせばいいのです。私なら5秒で考えます。全交流電源を喪失したのですから、格納容器が壊れることを考えて、25時間以内に30キロの範囲の住人を逃がす」

──「全交流電源喪失」はどの時点で分かるのですか。どこから起算すればいいのですか。

　「簡単です。『原子力災害対策特別措置法』第15条に定められた通り、福島第一発電所が政府に『緊急事態の通報』をしています。3月11日の午後4時45分です。
このときに格納容器が壊れることを想定しなくてはいけない。つまり放射性物質が外に漏れ出すことを考えなくてはいけない。ここからが『よーい、スタート』なのです」

　私はあっけにとられた。そういえばそうだ。法律はちゃんと「こうなったら周辺住民が逃げなくてはいけないような大事故ですよ」という基準を設けていて
「そうなったら黙っていないで政府に知らせるのだよ」という電力会社への法的義務まで作っているのだ。
「全交流電源喪失・冷却機能喪失で15条通報」イコール「格納容器の破損の恐れ」イコール「放射性物質の放出」なのだ。

　そして、それは同日午後2時46分の東日本大震災発生から、わずか1時間59分で来ていたのだ。
すると、この後「全交流電源喪失〜放射性物質の放出」の間にある「メルトダウンがあったのか、なかったのか」という論争は、防災の観点からは、枝葉末節でしかないと分かる。

　「15条通報」があった時点で「住民を被曝から守る」＝「原子力防災」は始まっていなくてはならなかったのだ。

原子炉を助けようとして住民のことを忘れていた？

俺も予期していました

　「甲状腺がんを防止するために子どもに安定ヨウ素剤を飲ませるのは、被曝から24時間以内でないと効果が急激に減ります。
放射性物質は、風速10メートルと仮定して、1〜2時間で30キロ到達します。格納容器が壊れてから飲むのでは意味がない。『壊れそうだ』の時点で飲まないといけない」

　ところが、政府が原子力緊急事態宣言を出すのは午後7時3分である。2時間18分ほったらかしになったわけだ。これが痛い。

　「一刻を争う」という時間感覚が官邸にはなかったのではないか、と松野さんは指摘する。
そういう文脈で見ると、発生から24時間経たないうちに「現地視察」に菅直人首相が出かけたことがいかに「ピントはずれ」であるかが分かる。

──首相官邸にいた班目春樹（原子力安全委員会）委員長は「情報が入ってこなかったので、総理に助言したくでもできなかった」と言っています。
SPEEDIやERSSが作動していないなら、それも一理あるのではないですか。

　「いや、それは内科の医師が『内臓を見ていないから病気が診断できない』と言うようなものだ。中が分からなくても、原発災害は地震や台風より被害が予測できるものです」

　「もとより、正確な情報が上がってきていれば『専門家』は必要ないでしょう。『全交流電源喪失』という情報しかないから、その意味するところを説明できる専門家が必要だったのです。
専門家なら、分からないなりに25時間を割り振って、SPEEDIの予測、避難や、安定ヨウ素剤の配布服用などの指示を出すべきだったのです」

　ひとこと説明を加えるなら、福島第一原発が全交流電源を失ったあと、首相官邸が必死になっていたのは「代わりの電源の用意」（電源車など）であって、住民の避難ではなかった。
本欄でも報告したように、翌日3月12日午後3時前の段階で、原発から3キロの双葉厚生病院（双葉町）での避難すら完了せず、
井戸川克隆町長を含む300人が1号機の水素爆発が噴き出した「死の灰」を浴びたことを思い出してほしい。

　「ERSSの結果が出てくるまでの間は、SPEEDIに1ベクレルを代入して計算することになっています。
そのうえで風向きを見れば、避難すべき方向だけでも分かる。私なら10の17乗ベクレルを入れます。それで住民を逃がすべき範囲も分かる」

──どうして初動が遅れたのでしょうか。

俺も予見してたよ

　「地震で送電線が倒れても、津波が来るまでの1時間弱は非常用ディーゼル発電機が動いていたはずです。そこで東京にあるERSSは自動起動していたはずだ。
このとき原発にはまだ電源があったので、予測計算はまだ正常に進展する結果を示していたでしょう。
しかし、ERSSの担当者が、非常用ディーゼル発電機からの電源だけで原子炉が正常を保っている危うさを認識していれば、
さらに『ディーゼル発電機も故障するかもしれない』という『全電源喪失』を想定した予測計算をしたと思います。この計算も30分でできる。
私がいた時はこのような先を読んだ予測計算も訓練でやっていた。原子力安全・保安院のERSS担当部署がそれをやらさなかったのではないか。
この最初の津波が来るまでの1時間弱のロスが重大だったと思う」

──すべてが後手に回っているように思えます。なぜでしょう。

「何とか廃炉を避けたいと思ったのでしょう。原子炉を助けようとして、住民のことを忘れていた。
太平洋戦争末期に軍部が『戦果を挙げてから降伏しよう』とずるずる戦争を長引かせて国民を犠牲にしたのと似ています」

──廃炉にすると、1炉あたり数兆円の損害が出ると聞きます。それでためらったのではないですか。

　「1号機を廃炉する決心を早くすれば、まだコストは安かった。2、3号機は助かったかもしれない。
1号機の水素爆発（12日）でがれきが飛び散り、放射能レベルが高かったため2、3号機に近づけなくなって14日と15日にメルトダウンを起こした。1号機に見切りをさっさとつけるべきだったのです」

──その計算がとっさにできるものですか。

　「1号機は40年経った原子炉なのですから、そろそろ廃炉だと常識で分かっていたはずです。
私が所長なら『どうせ廃炉にする予定だったんだから、住民に被曝させるくらいなら廃炉にしてもかまわない』と思うでしょう。1機1兆円です。
逆に、被害が拡大して3機すべてが廃炉になり、数千人が被曝する賠償コストを考えると、どうですか？　私は10秒で計算します。
普段から『老朽化し、かつシビアアクシデント対策が十分でない原子炉に何かあったら廃炉にしよう』と考えておかなければならない」

このままうやむやにすると、また同じことが起きる

　私にとって不思議だったのは、これほど事故を予見し尽くしていた人材が電力業界内部にいたのに、その知見が無視され、死蔵されたことだ。
松野さんにとっても、自分の長年の研究と専門知識が現実の事故対策に生かされなかったことは痛恨だった。

　「私の言うことは誰も聞いてくれませんでした。誰も聞いてくれないので、家で妻に話しました。しかし妻にもうるさがられる。
『私の代わりにハンガーにかけたセーターにでも話していなさい』と言うのです」

　松野さんはそう言って笑う。

　「このままうやむやにすると、また同じことが起きるでしょう」

　「広島に原爆が落とされたとき、日本政府は空襲警報を出さなかった。『一矢報いてから』と講和の条件ばかり考えていたからです。
長崎の2発目は避けることができたはずなのに、しなかった。国民が犠牲にされたんです」

　「負けるかもしれない、と誰も言わないのなら（電力会社も）戦争中（の軍部）と同じです。
負けたとき（＝最悪の原発事故が起きたとき）の選択肢を用意しておくのが、私たち学者や技術者の仕事ではないですか」

　そして、松野さんはさらに驚くような話を続けた。

　そもそも、日本の原発周辺の避難計画は飾りにすぎない。国は原子炉設置許可の安全評価にあたって、格納容器が破損して放射性物質が漏れ出すような事故を想定していない。
もしそれを想定したら、日本では原発の立地が不可能になってしまうからだ。

　そんな逆立ちした論理が政府や電力業界を支配している、というのだ。

まるでドイツ敗北の情報を受けていながら
無視して「ドイツが勝つ」で始めた先の大戦のようだな…

ああ…日本だ…

3文字で頼む

なげーよ

かぎ括弧とカタカナが好きなことはわかったけど、なげーよ。

フクシマ

>>11
今
宣伝すれば原発関連の本は売れ
る

矢口ずっと前から危ないと思ってました」

oh

>なぜ、何万人もの住民が被曝するような深刻な事態になってしまったのか

WHOの調査でも福島の近隣の一般市民の被曝量は累積50mSv以下。
この程度じゃ被曝したうちに入らん。大げさすぎる。ステマだな

私はアマゾンで買った

こういうのって一つ一つまともに対処してたらとんでもないことになるよね
実際ほとんどのものが大地震預言者並みのキチ加減で
その中の１つがたまたま当たっただけって感じ

なるほどね

椅子から転げ落ちそうになるほど驚いたｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

全部読んだ
どうしてこういうひとがひとりくらい中央に居なかったのかね

後から言うだけならいくらでも言えるさ

ただ、それでも当時の対応がとてもベストと言えるものでは無かったのも事実で
後だしだろうが詳細な批評が出て来る事自体は良い

2100円
私はアマゾンで買った

>>12
長いけど読んだ価値あったわ

さりげにAmazonと本の宣伝(値段まで)してんじゃねーよ

>>26
俺も今読み終えた。
専門家で無い政治家は別として、
原子力村の奴らが愚かすぎる

ただの後出しじゃなくて、ちゃんと論理的な思考してるからこれは読む価値ありそうだな

長過ぎる。本の宣伝？ステマ？アフィ？

原発の「目と耳」があっても、杜撰管理＆計器異常放置でどう云う監視が出来ると・・・間違った情報で間違った判断を出すだけじゃ？

人間が変わらない限り「治らない」。

つーか共産党だってギャーギャー言ってたじゃん

結局、原発事故を「敗戦」とするのは正しそうだな…
どうも原因が似ている

これでは「また軍国主義が台頭する！」と言い出す
中韓の主張が一理あると感じてしまうよ

先の大戦の過ちを、また繰り返したのだから
先の大戦でやったことを、またやる可能性は十分に有る

カムラ

長すぎ、まとめろ

最後の海軍大将・井上成美を思い出した(´・ω・`)

まとめると

原子力村の奴らは原子炉を廃炉にするのが惜しくて住民を犠牲にした。
さっさと1号を廃炉にしていれば、2号、3号の事故は防げたかもしれない。
原子力村は太平洋戦争の時の軍部と同じ。なおアマゾンで2100円。

>>30
こういう災害時は、最悪を想定して動くべき。
数値が不明というなら、チェルノブイリの値を引用すればいい

>>32
コバンザメ政党が自民を監視するとか偉ぶってたけど
機能してなかったんだよな

あいつらはガン細胞そのもの

いまさらなにいってんだ？

>>35
井上のような奴が居て、東電社員にも、リベラルな教育をさせておくべきだったな。

まとめ

私なら５秒でわかる。本買ってね。

予測していた！　万が一は起こる！とか抜かしながらそれなりのポジションに居たにもかかわらず対策も改善もできてない
危険性だけなら世界中から指摘されてたし国内でも下請けのドカタ以外は認知してたろ
事故は起こるだろうと思ってましたじゃなくて安全神話にかまけてなんとかなるだろうで放置していた原因に切り込めよ
こいつだってそんだけ内情分かっていて地位を得ていながら結局は「　何　も　し　て　い　な　い　」じゃねーか

目先の金のために大きな金を失うアホさ加減と、非常事態に全く対応できない平和ボケ具合をどうにかしないと
この国はもう駄目だ

一行で書けば、やっぱ政府と東電がクソでした。みたいな感じ

なんで原子力に関わった地名ってカタカナになるの？
ヒロシマ ナガサキ フクシマ

>>42

＞「私の言うことは誰も聞いてくれませんでした。誰も聞いてくれないので、家で妻に話しました。しかし妻にもうるさがられる。
＞『私の代わりにハンガーにかけたセーターにでも話していなさい』と言うのです」

この程度の文章が「長すぎ」と書く奴がいる限りまた同じような事故が起きるだろう

>>42
ｘｘ委員会の一人であっても決定力はないからな
概ね委員会に参加してる多数の委員の多数決で決まるし

許さんぞ自民党

事故起こってない段階でこのままだと事故起こるよと指摘すると周囲からボコられる美しい国があるんですってね

>>46
は？
壁に向かって話しただけで責務を果たしたと本気で思ってんの？

ちゃんとした知識がある人間がいたのに、何もしなかった官僚パネー。
国民の命より、原子力マフィアの利権のほうが大事なんですね、ワカリマス。

>>42
何もしてないのはお前
本ぐらい出せよ

>>45
その辺だけなら世界的なんだよ！とかいうつまらん理由なのは分かるけど
ムラは分からん。アホっぽい

二言目には長すぎだの宣伝だの今頃言うなだの
嫌儲ってほんとバカばかりになってしまった…

>>49
自民党・・・ｘ
自公政権・・・○

対策が可能なころは連理政権です

正直、２５時間以内に半径３０ｋの人間を避難させるなんて無理
３ｋ以内でも破綻していた。

また、そのような訓練もしていないし、今回は地震という問題もあった。
だから、官僚は事実を隠したのだろ。

それが無理でも原発は推進とか馬鹿すぎる

都合の悪い情報を黙殺するのはこの国のお家芸だろ
これからもこんなことがたくさん起きるよ
原発事故まで起こして変わらないんじゃもう救われない
もう一回大津波起こしたれと禍津神がワクワクしてるぜ

私なら◯◯秒でわかる

流行りそうなフレーズ

自民党の利権政治が生んだ典型的な悲劇ですね

長いけど最後まで読んだ自分を褒めたい

何でこういう人が原子力安全委員長をやっていないんだよ
おかしすぎるだろ

>>51
流石にアスペすぎる

>>62
こういう人は、原子力村では頭のおかしいアレな人扱い
だから選ばれない

>>18
一応被曝だぜ
まぁ閾値以下だから放射能による健康被害はないだろうが

>>54
原子力は漢字でいいんだよな
なんなんだろうな「ムラ」がカタカナになる理由って

>>64
だよな
日本だと異端扱いで排除される

むしろよく残ってた方だよ



この間の資料改ざん会議でも脱原発の人（名前忘れた、報道ステーションでうっかりチョンって行っちゃった人ｗ）
の名前を挙げて笑い物にしてたしな

典型的な日本のﾑﾗ社会その物じゃないか

>>63
危険性を人一倍認知し指導員という立場に居たにもかかわらず誰も聞いてくれなかったから諦めた
とかいうふざけた態度を皮肉で壁に例えたのが理解できなかったなら謝るよ
お前らの知能レベルの低さを見くびりすぎてことをな

>>68
皮肉でしょ

普通に村じゃああれだし


村社会という独特の結社のような体質をあえてムラと読んでるだけ

>>62

＞そして、松野さんはさらに驚くような話を続けた。

＞そもそも、日本の原発周辺の避難計画は飾りにすぎない。国は原子炉設置許可の安全評価にあたって、
＞格納容器が破損して放射性物質が漏れ出すような事故を想定していない。
＞もしそれを想定したら、日本では原発の立地が不可能になってしまうからだ。

＞もしそれを想定したら、日本では原発の立地が不可能になってしまうからだ。

ということらしい

理系も派閥だからね
ガロアですら群論スルーされたし

>>71
人間って本質的に駄サイクルやるよね

同郷、出身校などなど

日本の問題は何か問題が起きてやっと是正できるかってレベル
ムラの勢力が強いと是正すらできない

>>65
原発作業員が白血病になったら労災認定でた数字なんか軽く越してるぜ

日本では物事は大事も些事も政治的に決定されるんですよ
理屈なんかどーでもいいんです

日本の○○に限っては、今回に限っては無事成功する筈、の一点突破豪華主義で行きませう
ミッドウエーでもそれで成功したではないですか

明快過ぎワロタ。。。

総括すると

「今の原子力ムラにはバカしか残ってない」

だな
やっぱり脱原発でいいだろ
ゴミしか残ってないんだから

>>69
実際に行動したが相手にされなかったか壁に話したかはどうでもいいんだよ
結果としてこいつは何も出来てない
ネトウヨに家族を人質にとられようが殺されようが危険性を指摘して改善させるのがこいつの職務だろ
なぜそれをしなかったんだ？
それを追求することによって今まだ改善を出来る立場と知見のある技術者を発掘して改善していけるだろ
オレはそれを求めてる
何もおかしなことは言ってない

なんで被爆するとカタカナになっちゃうの？

私なら5秒で考えます。
私の戦闘力は53万です。に匹敵する絶望感と威圧感を感じる。

ガセリーノも予言していたに違いない

>>76
国策＝村の掟


原子力ムラに倫理観の正しい奴が残っていると、国が困る
だから、馬鹿しか残らない。
また、馬鹿を演出してないと、技術者も飯を食えなくなる。


こんなのだから、またすぐ事故を起こす。

原子力役人を処刑しろ

結果論だけどね

さすがになげーよ

ココは学会じゃねーんだよ。

想定した内容を実現するか却下するか判断して責任持つ人がいない

大規模避難しようにも受け入れ先が

本のステマはさておき　記事はおもしろいな

まぁ実際に原発に行ってみりゃ判るけど、何か起きた場合に近隣住民がエリア外に速やかに退去するなんて無理だｗ

そりゃ原発建設で道路は多少は拡幅したり直線化してあるけど、
4車線道路が原発から放射状に延々数十km敷いてあるとかじゃないんだし、
町内ごとに避難用バスが常備されてるとかでもないし、
まぁどうやって現状に想定をすり合わせて地域住民をなだめるかって感じだよな

北西部にいったら３０キロじゃすまなくなる　まして福島市民全員の避難なんてできるわけがない
だから事故を小さく見せようとする大本営発表が今も続いている

原子カムラ？

>>6

　「もとより、正確な情報が上がってきていれば『専門家』は必要ないでしょう。
　　『全交流電源喪失』という情報しかないから、
　　その意味するところを説明できる専門家が必要だったのです。
　　専門家なら、分からないなりに25時間を割り振って、
　　SPEEDIの予測、避難や、安定ヨウ素剤の配布服用などの指示を出すべきだったのです」

そのとおりやないか

クダは責任者だから責任をとらなければならないが、刑事責任を問うなら政府上層部と専門家全員を等しく懲役３０年にすべきだ

こいつが言ってるのは正しいが、毎日訓練しててもあの地震が来た直後に冷静で頭を回す自身がない

>>93
それが出来ないのなら原発なんて運用すべきじゃないだろうな
非常時に凄い人達が完璧な処理をして偉い人も協力して一糸乱れぬ連携があってやっと大丈夫ってのは難度高すぎだろ

まとめると

菅直人は明らかに大量被曝の犯罪者だから死刑にしろ

>>77
あのさ、この著者はさ、電力会社に籍を置いて、社内や関連委員会で事故対処の研究をしてた人なわけでしょ。雇われ人として。
つまり、もっと偉いどこかの誰かがその研究が必要だとしてそのセクションを設置して、この著者などを召集して研究させてたわけだね
そして改善項目あげつろった一応の成果報告を出したら、あそ御苦労さんで終わってしまったと
その偉いさん達から

それでふんまん遣る瀬ない念いで退職後だかに警告も兼ねた著作を出して世に問うてみたが、世間からも黙殺されたと
もう世は原子力イケイケ無問題オッケだったからね
これ以上どうしなさいと？

15秒で計算できることを一ヶ月以上すったもんだしてたのかよ
うんこやな

あわわ

後になってからこの本の言う通りになったとかどうでもいいから。

>>96
しつけーな
出来る範囲で努力しましたｗｗｗｗｗこれ以上は上の判断なんでｗｗｗｗｗｗｗｗｗで終わってるのをどうにかしろっつってんだよ
これでわかんないんならもう馬鹿を諭す言葉が見つかんねーよ
オレの負けだよもう
地球爆発しろ

きちんと動いてたら、これからフグスマで大量に発生するだろう甲状腺がんにかかる子供を
かなり救えたんじゃないか？これ読む限り

こういうやつがアレなのは事故を未然に予測してても、
それを発信するルートに欠けてた事
今はネットもあるんだしバシバシ発表すればいいのに
ただ本書いて、無視されたからって何もしないで放置してたのにも責任がある

>>100
これがゆとりか…

原子力村って具体的に何のことなの？

もうくだらない揚げ足取りと堂々巡りのアホにはレスしてやらんからな
本気で議論を深めたい奴だけレスしろ

池沼は強い
マトモな奴ほど弱い

>>1
>　柔和な紳士だった。駅前の喫茶店で向かい合った。仕事の内容を聞いてますますびっくりした。松野さんは、
>全国の原発事故の対策システムを設計運用する責任者だったのだ。
>
>　原子力安全基盤機構（当時は原子力発電技術機構）の緊急時対策技術開発室長だった当時、「ERSS」
>（緊急時対策支援システム）の改良と実用化を担当したという。
>ERSSは、原発事故が起きたときに、原子炉の圧力や温度、放射性物質放出量の予測といったデータを
>オフサイトセンターや東京の関係部署に送る重要なシステムだ。
>
>　話題になった「SPEEDI」が放射性雲の流れを警告する「口」なら、ERSSはそれと対になる原子炉の情報収集を
>する「目と耳」である。
>自然な流れとして、松野さんはERSSとSPEEDIの両方に精通している。
>
>　また「原子力防災研修」の講師もしていたという。この研修には、原子力発電所の防災対策を「監督」する経産省の
>原子力防災専門官も参加する。
>つまり松野さんが書いた本は「教科書」であり、3.11で国は「教科書レベル」のテストにすら落第したということなのだ。

……この人物、自分が原発政策の要職にいたと言いたいらしいが、それならば、現状の原発政策の責任の一端を
負うべき立場でもあるはずだ。

>>88
3.11は、原発事故だけが問題だったんじゃなく、大地震が起きて付近のインフラが全て使えなくなった
挙げ句に、原発事故が起きたという災害だった。
「全電源喪失」が起こった時点で30km圏内の住民全てを非難させるべきだったと、簡単に言ってるけど、
この人、原発事故の事だけしか目に入っていないんじゃないだろうか？
辺りの電気全てが停電し、通信手段も途絶して、避難ルートも手段も即座に確保するのは無理。
そういう状況を無視して「机上の最善策」を語っているだけのように感じる。

原発事故の時に、自衛隊の最新鋭対核・化学・細菌防護車両の勇姿がなかったのは、官僚のサボタージュの結果なのか？

医者とかなら、常に患者に対して責任ある決断をしてるけど、
原発村の専門家では、普段から国に頼って守られているし、
いざという時に、過酷事故の対応なんてできるとは思えないんだよなあ。

>>55
メルカトルを源流としてるんだから、基本的にプライド高い馬鹿だよ。
今更気づいたのか？

逃がせばというが、
国がやった駄目な方法でも、放射能で死んだ人はいないんだが

俺は陰謀論は嫌いだし、他者の底意というか悪意を想像するのは下品な行為だと思ってはいるが……

実のところ、震災後しばらくして考えた事がある。
政府は3.11の全電源喪失を受けて、電源車の確保のために、原発周辺地域の住民避難を遅らせたんじゃないか、と。
決してよろしくない状態の道路を、電源車が走るために空けておく事を優先して、避難民の優先度をその後としたんじゃ
ないか、と。

もしも俺の「勘ぐり」が当たっていたとしても、それで政府を非難する気にはなれないけど。

>>23
調和を乱すから
空気を読まないから
不謹慎だから

理由はいくらでもある

>>104
原子力産業界隈って事よ
原子炉の計画、建造、運用、解体・廃棄
このどこかに席を持っていれば、天からお金がポタポタと降ってくるというユートピア

天上界にいるのは経産省に文科省その他関係省庁、
その下にいるのが電力会社や原子炉メーカー、燃料サプライヤー、商社、その他共同出資や共同設立の諸々
その下は上の下請け、仲介や実務管理
その下は上の下請け(以下略
そんなところかね

まぁ日銭幾らの使い捨て現場作業員までその範囲に含めるかはお好きに

>>108
避難は物理的に無理とわかっていても、指示を国が出していれば
一応責任は果たしたことになる。

しかし、黙殺か隠ぺいか知らないけど、指示を出さなかったことが問題な訳で・・・・

あんな地震や津波がきたらもつわけないなんて誰でも知ってたろ
問題はあの規模の地震・津波がくるか来ないかの認識が分かれてたことだよ

>>117
東北電力は一応来ると予見していた
だから女川は助かった

飯田、禿げに10億円貰ったんだから、
大阪市にあるある詐欺で稼いだ給料早く返せ！

>>9
＞「広島に原爆が落とされたとき、日本政府は空襲警報を出さなかった。『一矢報いてから』と講和の条件ばかり考えていたからです。
＞長崎の2発目は避けることができたはずなのに、しなかった。国民が犠牲にされたんです」

＞　「負けるかもしれない、と誰も言わないのなら（電力会社も）戦争中（の軍部）と同じです。
＞負けたとき（＝最悪の原発事故が起きたとき）の選択肢を用意しておくのが、私たち学者や技術者の仕事ではないですか」

＞　そして、松野さんはさらに驚くような話を続けた。

＞　そもそも、日本の原発周辺の避難計画は飾りにすぎない。国は原子炉設置許可の安全評価にあたって、格納容器が破損して放射性物質が漏れ出すような事故を想定していない。
＞もしそれを想定したら、日本では原発の立地が不可能になってしまうからだ。

＞　そんな逆立ちした論理が政府や電力業界を支配している、というのだ。

震災当時の政府・原発関係者＝終戦直前の軍部指導者

まあ長崎の投下は、広島と違うタイプの原爆のデータ取りのために
絶対落とす予定だったんだけどな。

産学官揃って本当に技術も学も知恵も全くなかったからな
40年前に業界から抜けた普段は胡散臭い大前の分析>>>>五重のの壁>>>>>その間ずっと原子力で飯食ってた奴ら
本当にどうしようもない。お雇い外国人からやり直すしかない

技術者は反日ブサヨチョン！

要約するといつもの日本