伊香保温泉でタイ人女性450万円で売買 売春目的で
群馬県伊香保温泉で売春させる目的でタイ人女性を売買したとして、警視庁と群馬、栃木
両県警の合同捜査本部は28日、人身売買容疑で、いずれもタイ国籍で住所不定、無職マリ
ー・ラオヤン容疑者(31)、群馬県渋川市伊香保の飲食店経営アスミ・キムラ容疑者(41)と
、住所不定の無職笠原和也容疑者(36)を逮捕した。
マリー、笠原両容疑者の逮捕容疑は1月中旬、渋川市内で、タイ人女性(24)を飲食店で
売春させる目的で、アスミ容疑者に約450万円で売り渡した疑い。アスミ容疑者の逮捕容疑は
営利目的で女性を買い受けた疑い。
マリー容疑者は逮捕容疑を認め、ほかの2人は否認している。
被害に遭ったタイ人女性は、外から鍵を掛けられたアパートで生活。売春で客が払う2万円
のうち、女性が手にしていたのは2000円だけで、残りは3人が受け取っていた。女性が2月上
旬、電話で大使館に保護を求めたことから発覚した。
05年の改正刑法で人身売買罪を新設されてから、同罪を適用した人身取引の摘発は14件目。
また、マリー容疑者がほかのタイ人女性2人の入国を手引きした疑いがあることも判明。マリー
容疑者はタイ人女性を飲食店などに引き渡すブローカー役で、ほかにも入国を手引きした女性が
いたとみられる。
警視庁によると、この2人の女性は入国後、伊香保温泉の飲食店に勤務。その後、マリー容疑
者の知人らが経営するスナックに移り、ホステスとして働いていた。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/05/29/kiji/K20120529003348870.html