7月9日でネット接続不能になりそうな人、Googleが検索結果ページで警告表示 2012/5/23
Googleは22日、マルウェア「DNSChanger」に感染しているPCに対する警告メッセージの表示を開始したと発表した。
Google検索にアクセスしたPCまたはルーターが感染している可能性がある場合、検索結果ページ最上段に警告が表示され、
「何も対応をとらなければ、将来インターネットに接続できなくなる恐れがある」ことを説明。
マルウェア駆除方法の説明へのリンクも掲載している。
DNSChangerは、感染したPCやルーターのDNS設定を、不正なDNSサーバーを参照するよう書き換えるもの。
その結果、正規のウェブサイトにアクセスしようとして、不正なサイトに誘導される恐れがある。
すでに犯罪者グループは昨年11月にFBIなどによって摘発されているが、参照先となっていた不正DNSサーバーも閉鎖してしまうと、
感染している多数のPCがインターネットを利用できなくなってしまうことに配慮。
DNSサーバーをクリーンなものに置き換え、暫定的に運用していくことになった。
ただし、そのDNSサーバーは7月9日で運用を停止する予定となっている。
感染に気付かずにいるPCからは、以降、インターネット接続が遅くなるか、完全に接続不能になるという。
DNSChangerに感染しているPCは約50万台残っていると言われていることから、GOogleは、言語を問わず広く利用されている
検索サービスにおいて感染者への警告を表示することにした。検索結果ページにおいてマルウェア感染者に警告を表示する手法は、
すでに昨年夏、別のマルウェアに対して導入し、成果があったという。
なお、日本の一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)でも22日、アクセスするだけでDNSChangerの
感染の有無を確認できるサイトを公開している。また、セキュリティベンダーでも感染チェックツールを提供している。
http://internet.watch.impress.co.jp/img/iw/docs/534/798/dnsc.png (警告メッセージ)
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120523_534798.html