[ワシントン 14日 ロイター] 米連邦巡回控訴裁判所は14日、米アップルが、韓国サムスン電子のタブレット端末「Galaxy Tab(ギャラクシータブ)10.1」の
販売差し止め請求を行うことを認めた。
控訴裁は、アップルが求めていたサムスン電子製タブレット端末の一時販売差し止めを退けたカリフォルニア州地方裁判所の判断は誤りだったとし、
再審理を命じた。
14日の判決は、「Galaxy Tab10.1」のデザインに関してアップルが主張していた特許侵害に基づいている。
スマートフォン(多機能携帯電話)のデザインやスクロールに関するその他3件の特許をめぐって、
アップルが求めていたサムスン製スマートフォンの販売差し止めについては、これを退けた地裁の判断を支持した。
両社は世界各地で、特許侵害をめぐる訴訟合戦を展開している。
アップルは昨年、サムスン電子のスマートフォンとタブレット端末のギャラクシーシリーズが、
「iPhone(アイフォーン)」と「iPad(アイパッド)」に酷似しているとして、米国で訴訟を起こした。その後、サムスンはアップルを反訴。
両社は4月中旬、米地裁のルーシー・コー判事の判決に基づき、最高経営責任者(CEO)が和解協議を行うことに合意している。
アップルおよびサムスン電子からのコメントは得られていない。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE84E03U20120515