郵便物廃棄で再発防止を指導
静岡県の郵便事業会社の配達員が手紙などを配達しなかったことを隠蔽しようと、当時の支店長らが郵便物の一部を廃棄していた問題で、
総務省は極めて重大な事態だとして、郵便事業会社に対し再発防止を求める指導を行いました。
この問題は、去年11月に静岡県の郵便事業会社の三島支店で、アルバイトの配達員が手紙などおよそ200通を配達しないで隠していたものです。
その際、当時の支店長らは、差出人が企業だったおよそ100通をシュレッダーにかけて廃棄していました。
また、個人の郵便物については、「間違って別の所に配達していた」とうそをついて、遅れて配達させていました。
これについて監督官庁の総務省は「管理者みずからが隠蔽に主体的に関わっており、郵便事業に対する信頼を失墜させる極めて重大な事態だ」として、
郵便事業会社に対して再発防止を実施するよう、11日、文書で指導を行いました。
この問題で隠蔽に関わった支店長ら3人はすでに懲戒解雇されており、警察に被害届が出されています。
郵便事業会社は「お客様の信頼を損ない深くおわび申し上げます。今後は管理者を含む全社員に対し法令遵守を徹底させたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120512/k10015067021000.html