オリンパスが10日発表した12年3月期連結決算の最終(当期)損益は489億円の赤字(前期は38億円の黒字)だった。
最終赤字は3年ぶりで、1949年の上場以来、初の無配となった。過去の損失隠しに使われた国内企業3社を解散するなどして277億円の特別損失を計上したことなどから、
赤字幅が従来予想の320億円から拡大した。経営の健全性を示す自己資本比率も4・6%と低水準に落ち込んでいる。
記者会見した笹宏行社長は「新体制の下で、増収、黒字転換できるようにしたい」とし、V字回復を目指す方針を強調したが、先行きは容易ではない。
http://mainichi.jp/select/news/20120511k0000m020066000c.html