6日午後、茨城県つくば市などで竜巻とみられる突風が吹き住宅の屋根が飛ばされるなど、少なくとも200棟以上の住宅に被害が出ています。
消防によりますと、これまでに30人以上がけがをして、14歳の男子中学生が重体だということです。
つくば北警察署によりますと、6日午後1時ごろ、つくば市で竜巻とみられる突風が吹き、つくば北警察署の南側で住宅の瓦などが飛ばされる様子を警察官が目撃したということです。
その後、つくば市北条地区を中心に、市民からけが人や住宅の被害などの110番通報が相次いだということです。
NHKの映像によりますと、竜巻とみられる突風で広い範囲で住宅の屋根が飛ばされたり車がなぎ倒されたりしていて、警察によりますと少なくとも200棟以上の住宅に被害が出ています。
また、消防によりますと、これまでに30人以上がけがをして、このうち子ども1人が重体だということです。
消防は現在、市内すべての消防車両を出して、被害の確認をしているということです。茨城県内の災害派遣医療チーム「DMAT」の事務局となっている
筑波メディカルセンター病院によりますと、つくば市には、茨城県内5つの病院から災害派遣医療チーム「DMAT」が派遣され、けが人の救助にあたっているということです。
つくば市北条でガソリンスタンドを営む男性は「午後1時くらいに南西方向から竜巻のようなものが迫ってきた。
自宅の屋根瓦が飛ばされた。街のなかも電柱が複数倒れたりしてめちゃくちゃな状態だ。けが人もいるようだが、詳しいことは分からない」と話していました。
つくば市北条地区に住む女性は「自宅は屋根瓦が半分くらい飛ばされた。被害は地震のときよりひどい。
自宅から見える範囲も3〜4軒が被害を受けていて、屋根ごと飛ばされた家もあるように見える。けが人はいないようだ。近所の人たちは落ち着いていて、今、被害を確認している」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120506/k10014918861000.html