大荒れGW、ようやく晴れ間 各地のイベントにぎわい戻る 茨城
2012.5.5 02:00
県内でも大型連休後半、降り続いた長雨。茨城町での民家への浸水のほか、那珂川が一時、
氾濫危険水位を超えて避難勧告が準備されるなど周辺住民や関係者は不安な一夜を過ごした。4日は各地で晴れ間もあり、ゴールデンウイークのイベントはようやく、にぎわいをみせた。
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茨城町上石崎では涸沼川の増水で住宅、倉庫各1棟や周囲の水田約22万平方メートルが浸水。古河、坂東両市でも西仁連川が増水し水田や農道が浸水した。
那珂川は水府橋の水位が4日午前6時で6・7メートルと氾濫危険水位(6・5メートル)を超えたが、その後、水位は下がり、避難勧告は発令されなかった。
水戸市は3日深夜、災害警戒本部を設置し、避難所26カ所の開設を準備、約200人の職員が警戒にあたったが、水位が下がった4日午前、同本部を解散した。
一方、この時期開かれているイベントはようやく、本来のにぎわいを取り戻した。日立市では、7年に1度の神峰神社大祭礼奉納行事として、
ユネスコ無形文化遺産「日立風流物(ふうりゅうもの)」が山車4台全てで公開。高さ約15メートルの山車でからくり人形芝居が披露される日立風流物は毎年4月の「日立さくらまつり」で披露されているが、4台の山車が勢ぞろいするのは7年ぶり。
3日は中止されたが、この日は時折小雨も降る中、大勢の来場者が詰めかけた。同市宮田町の大雄院通りには約100メートル間隔に
東町、北町、本町、西町の山車が並び、「風流太閤記」や「風流花咲爺」などの演目を披露。日立郷土芸能保存会の水庭久勝会長(73)は
「昔から伝えられたものを伝えなくちゃならない。天気は悪いが大勢の人が来てくれた」。5日も午前11時から日立風流物が披露され、午後1時10分に山車4台で同時公開される。
水戸市内は4日午前も雨が残り、晴れ間が広がったのは昼過ぎ。この日に予定されていた春季関東地区高校野球県大会準決勝は5日に順延された。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120505/ibr12050502010003-n1.htm