富士通の元社長である野副州旦氏が、2009年に虚偽の事実で不当に社長職を辞任させられたとして、
同社と秋草直之・相談役ら計4人を相手に損害賠償などを求めた訴訟の判決で、
東京地方裁判所(始関正光裁判長)は11日、野副氏の請求を棄却した。
同氏側は控訴する方針。
野副氏側は、親交のあるファンド関係者が反社会的勢力の疑いがあるとの虚偽の情報を基に秋草氏らに社長辞任を強要された上、
病院やホテルの一室に幽閉されたなどと主張。
富士通、秋草氏のほか、大浦溥取締役、間塚道義会長、山室惠監査役の4人に対して
総額約3億8000万円の損害賠償の支払いと全国紙各紙に謝罪広告を掲載することを求めていた。
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201204110108.html