http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012040302000136.html 東京都や神奈川県などの公営水力発電所の電力が市場価格よりも安く東京電力に
売られていることについて、都の猪瀬直樹副知事は二日、「東電以外の事業者にも
販売できるよう検討していく」と述べ、契約内容や価格を見直す方針を示した。
東電への売電は電気事業法施行規則で十年間の長期契約だが、価格は二年ごとに
見直しができ、来年四月から市場の動向を参考に適正な価格で売りたいとしている。
都の水力発電所は、多摩川第一、白丸(いずれも奥多摩町)と第三発電所(青梅市)の
三カ所。二〇一〇年度には一キロワット時あたり六・四円で東電に売電され、年間で
十億円の収入となっていた。
現在の東電との基本契約は二〇一八年度まで。都は条例改正で他の電力事業者へ
販売することも視野に「競争性が確保される方策などを検討していく」という。一一、一
二両年度の売電価格は一キロワット時あたり八・八円で決定済みで、一三年度以降の
価格を見直す。
東電株の2・7%を所有する都は、東電が経費節減せずに大口需要家向けに値上げ
していると批判している。