酒田港 被災港の代替役担ったが、ハード面の限界露呈
山形県内で最大の港湾、酒田港(山形県酒田市)の将来に対し、
地元の庄内地域で危機感が強まっている。東日本大震災では被災
した太平洋側の港湾を代替する役割を担ったが、ハード面の限界など
を露呈し、秋田港と新潟港の間で埋没した印象が残る。震災後の利
用増が一段落する一方、被災地からのがれきの受け入れは進まず、
拠点性の向上が課題になっている。(酒田支局・浅井哲朗)
◎受け入れ断念多数
山形県によると、昨年3月11日から5月31日までの約2カ月半、酒
田港には前年同期の約1.5倍に当たる計223隻の貨物船やタンカー
が入港した。
他港から運び込まれた家畜用飼料は前年同期の約13倍の約3万
9000トンに上る。水や缶詰などの救援物資も陸揚げされ、被災港の
代替港として受け入れが急増した。
一方で、倉庫や大型トレーラーが足りず、専用の岸壁、電源設備の
不備もあったため、被災地向けの鋼材や建設資材、食料を運ぶ冷蔵
コンテナなどの多くの船舶は、受け入れを断念せざるを得なかった。
(イカソースで)
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2012/20120327018jd.jpg http://www.kahoku.co.jp/news/2012/03/20120328t51005.htm