渓流釣り 4月解禁延期
北茨城市の花園川と大北川で例年4月1日に設定されているヤマメとイワナ釣りの解禁について、両河川を
管理する大北川漁協は延期を決めた。花園川のヤマメから今月上旬、国の新基準(1キロあたり100ベク
レル)を超す138ベクレルの放射性セシウムが検出されたためだ。組合員はもとより、県内外から訪れる
渓流釣り愛好家らも落胆している。
両河川の釣り場は、常磐道高萩インターや北茨城インターから車で20分ほどの場所に点在する。4月末
から5月にかけての大型連休などには県内のほか、首都圏からも1日100人を超す釣り客が訪れる。
花園川では昨年、東日本大震災の発生から間もない4月、ヤマメとイワナ釣りが例年通り解禁された。6
月にアユから1キロあたり230ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、従来の基準値の500ベクレ
ルは下回っていたため、こちらも6月から釣りが解禁された。
それでも、漁協が発行する釣りの許可証「遊漁券」(日釣券1500円、1シーズン通しの年券8千円)の
昨年の売り上げは、年券の代金の払い戻しなどもあり、前年の520万円から225万円に激減。遊漁券の
収入は稚魚の放流にかかる費用などをまかなう貴重な財源だけに、今季の解禁延期が長引けば、漁協の運営
は厳しさを増す。
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001203250004