県職員は給与カット拡大、県議会は削減なし埼玉
2012.3.24 14:34(1/2ページ)
厳しい経済情勢の中、県では人件費を圧縮しようと来年度の給与カットの対象職員を拡大する一方で、26日に閉会する2月定例県議会では、議員報酬削減の提案は行われない公算が大きい。
最大会派の自民は「議員の報酬カットは執行部のものとは異なる」と説明するが、その背景には、上田清司知事が議会答弁で行った「議会もお願いします」との発言への反発もあるようだ。
(安岡一成)
「議会におかれましてもよろしくお願いします」
2月24日の代表質問で、民主党・無所属の会の畠山稔団長が「平成24年度予算案はどのような部分でメリハリを効かせたのか」と問うたところ、上田知事は答弁をこう締めくくった。
その前段で上田知事は、副部長級以上の管理職手当の10%減額を来年度も継続することに加え、新たに課所長の同手当も5%減額、さらに行政委員の報酬も10%減額するなどの人件費削減を
今議会に提案していることを強調していた。
この文脈での「お願い」とは、「県議も報酬削減してください」であることは明白。自民の奥ノ木信夫団長は「首長が議会の報酬について減額を求めるとは、議会軽視で不穏当な発言だ」。
公明の西山淳次団長も「唐突すぎて歓迎できなかった」と反発する。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120324/stm12032414380003-n1.htm